人種差別4
出典: Jinkawiki
人種差別とは、ある集団の多数派とは異なる身体や文化の特徴を持っている人たちを、警戒したり、軽蔑したりすることである。
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概要
一見、人種差別は民族や、肌の色などといったカテゴリで差別をされると思われがちだが、身の回りの些細なことでもそれは発生している。身体(身長や顔立ち)の差異、信仰の差異、思考の差異などもある。また、そのような「人種差別主義者」は、自分とあまりにも異なる性質を持つ者すべてが、自分のテリトリーを荒らすものであると考えてしまい、少数派の人間に否定的で不当な判断を下す可能性がある。
肌の色
肌の色による差別が生まれた起源は17~18世紀に行われた、黒人奴隷の貿易によるものだと考えられる。その黒人奴隷を保有する富裕層を中心に、黒人に対する偏見は強まっていったと考えられる。その後19世紀には帝国主義の思想が広まり、ヨーロッパ諸国の植民地拡大も相まって、さらに有色人種差別が進むようになったと考えられる。 その後、1969年に発効された人種差別撤廃条約によって、すべての人種差別をなくすをなくすと謳われたが、実際、その効果が全地域に浸透するのにはかなりの時間がかかっている。 2015年7月にアメリカのオハイオ州シンシナティで、交通違反で車を止めた黒人の男性が、白人の警察に射殺されるというニュースがあった。最初は白人警察官が、自分の身を守るために発砲したと供述したが、現場の映像から、白人警官が襲われるシーンは映っておらず、一方的かつ意図的な発砲であるとされた。
間接的差別
人にそのもの限られたものではなく、間接的に差別の被害を被る人もいる。東日本大震災により、原子力発電所から核物質の放射能が人々の生活に被害を与えた。それだけでなく、農産品や海産物の物流も、国内外が放射能の存在を懸念して、すでに放射能汚染がされていないと確認された商品であっても、福島県の物品というだけで、受け取らないようになってしまった。本質的に、この事態は、日本人という人間自体を否定しているわけではない。しかし、一部の日本人の環境を否定的な目で見ることによって、自覚がなっかたとしても、それは一種の差別になってしまう。
参考
人種差別の世界史 藤川隆男 2011年 刀水書房
娘に語る人種差別 ターハル・ベン・ジェルーン著 松葉祥一訳 2007年 青土社
黒人男性を撃った白人警官、殺人罪で起訴 米オハイオ州 (asahi.com/articles/ASH7Z24N1H7ZUHBI004.html)
原発事故で広がる日本人差別の現状まとめ (matome.naver.jp/odai/2130215347872358301)