ニュージーランド
出典: Jinkawiki
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ニュージーランドは間欠泉や温泉などで有名であり、ポリネシア系先住民マオリ人が有名な、自然豊かな国である。
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概要
ニュージーランドは、日本と同じく、環太平洋造山帯に所属しており、所々で湯気が湧き上がっている、地熱活動が活発な国である。その地熱を利用した地熱発電や、間欠泉や温泉を利用して、観光地としても人気が高い。また、ロトルアでは、自然を利用したアトラクションや観光スポットが充実している。ヘルズゲート地熱地帯では、湯の滝や泥の火山など、火山活動によって形成された手つかずの自然景観を眺めることができる。さらにヘルズゲートにはワイオラスパというスパ施設も併設されており、心身ともに癒される施設も充実している。 1886年に、タラウェラ山の大噴火によりテ・ワイロワ村というマオリ族の村が火山灰や岩、泥に埋もれてなくなってしまった。マオリ族の犠牲者は150人にのぼる。 現在では、この埋もれてしまった村を掘り起こして、噴火前にこの村に住んでいた、マオリ族の子孫がガイドをするツアーなども組まれている。
特徴
産業は、酪農が盛んであり、ヨーロッパ系のチーズやバターを生産し、乳製品における輸出額は全体の30%を占める。旧宗主国であったイギリスの関税優遇措置なども影響して、大きく発展したが、イギリスのEU加盟により、関税優遇措置が受けられず、乳製品の新たな市場を探さなければならなくなった。 その一方で、キウイフルーツが新しい商品として出回るようになった。キウイフルーツはもともと中国原産の果物であったが、ニュージーランドの国鳥キーウィに似ていたことからキウイフルーツと命名され、世界的な商品として流通するようになった。 また、1850年代には、メリノ種のヒ羊が輸入され、羊毛産業も盛んになった。羊毛産業や輸出産業が盛んになるにつれて、新たな草地を求めて、森林伐採も進み、森林を住処とするマオリ族との対立を生んだが1840年に締結されたワイタンギ条約により、マオリ族との対立も解決し、広大な草地を基盤とする農牧業が確立した。
気候
ニュージーランドの気候は比較的穏やかであり、酷暑、酷寒のない気候である。夏の最高気温は20~30度、冬は10~15度である。しかし、天候は変わりやすいのが特徴的で、夏でも急に寒くなったりする。
日本との関係性
日本とニュージーランドは、政治における強い結びつきがある。それは、両国が共通の見解を見出していることや、観光や貿易、そして開発や発展において、お互いに利益を得ているからである。 2005年に愛知県で開催された国際博覧会「愛・地球博」にニュージーランドが参加したことも、日本とのつながりがあるという証拠である。 また、1980年に発足された「ニュージーランド・日本交流プログラム(NZJEP)」では教育や学術研究を支援、同年に、ニュージーランド人と日本人の文化交流や教育交流を目的に「ニュージーランド・日本基金」が開設された。 語学留学生からも人気の国であり、海外留学を希望する学生や研究者の中でも、全体の6%がニュージーランドへの留学を希望している。 一方で、捕鯨問題や核物質の輸送といったデリケートな問題に関しては異なる対応をとっている。
参考
新編 読解地理B 二宮書店 2013
ニュージーランドの気候と服装(http://www.newzealand.com/jp/feature/new-zealand-climate-and-weather/)
ニュージーランド大使館-ニュージーランドと日本-
Ryoyan