高度情報社会
出典: Jinkawiki
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高度情報化社会
19世紀半ばから著しく発達したコンピュータ技術やインターネットをはじめとする情報通信技術の急速な発展、いわゆるIT革命(情報革命)により情報が行き交いやすくなった社会のことを指す。高度情報社会という呼ばれ方が広まったのは19世紀半ばほどのときである。他にも情報化社会や高度情報化社会など異なった呼びかたでで呼ばれることもある。
eコマース
eコマースとはインターネットなどを利用して行う商取引、企業同士の取引・消費者間の取引、ネットオークションのような消費者相互間の取引などの多様な取引をコンピュータネットワークを利用して行うことである。高度情報化社会になっていったことにより、コンピュータやスマートフォンなどのインターネットを使える媒体が広く普及したことで、eコマースがあらゆる機械やあらゆる方法で行われるようになった。 しかし、顔を見たこともないような人と簡単に取引できるようになったことで便利になっただけでなく、問題やトラブルが増えているので、取引をする際は十分注意すべきである。また、eコマースは電子商取引とも呼ばれている。
情報化が進展したことによる諸課題
・デジタルデバイド デジタルデバイドとは、情報を取り入れることができる人とできない人の間で生じる格差のことである。デジタルデバイドについては、インターネットなどの情報機器や得られた情報を活用できるかによって、収入など様々な面での格差が生じることが懸念されている。また、デジタルデバイドは情報格差とも呼ばれている。
・メディアリテラシー メディアリテラシーとは情報を取捨選択して主体的に活用できる能力のことである。インターネット上には信頼性の著しく低い情報も多く流通しているので、現代ではこうした能力を身に付けることが重要となっている。この能力はeコマースで起きる問題にも関係すると考えられる。また、メディアリテラシーは情報リテラシーとも呼ばれている。
・サイバー犯罪への対応 他人のパスワードを使用して不正にネットワークに侵入する不正アクセスなど、高度情報化にともなってサイバー犯罪も増加している。これによって、不正アクセス禁止法などネット犯罪を取り締まる法律などが制定されるようになった。
・知的所有権の保護 知的所有権とは情報などの形の無いものをもっている人に与えられるその情報を所有する権利のことである。デジタル情報は複製が容易であることから、ソフトの違法コピーをはじめとする知的所有権の侵害が問題となっている。
参考文献
「プライバシーと高度情報化社会」 著 堀部政男 岩波新書 「殺して忘れる社会―――ゼロ年代「高度情報化」のジレンマ」 著 武田徹 河出書房新社