環境汚染物質
出典: Jinkawiki
環境汚染物質とは
環境汚染によって発生する、食生活の安全を脅かす有害物質のことである。日本では第二次世界大戦後の急速な工業生産活動の発展に伴って、大気、河川、海、土壌の汚染が進行し、種々の社会問題を引き起こしてきた。
有害な化学物質出現の機構
(1)生物に対する有害性を目的とする商品の生産と使用(農薬、防腐剤、汚染剤など) (2)性能の優れた材料などの生産と利用(プラスチック、合成洗剤、フロンガスなど) (3)生産過程で発生する副産物(飲料水の塩素処理に伴うトリハロメタンの生成など) (4)製造過程における有害物の廃棄(排気、排水、固形排気物など) (5)工場や輸送の事故(タンカーの座礁による石油の流失など) (6)ゴミ処理過程(燃焼過程でのダイオキシンの生成など) (7)化石燃料の燃焼(石炭、石油などの燃焼による有害物質の生成) (8)医療薬品などの利用(医薬品、動物用医薬品などの医療廃棄物) (9)環境中での変化(化学物質が自然界での反応により新物質を生成) (10)原子力の利用(核実験や原子力発電所による放射性物質の発生) このような経路を経て放出された化学物質のある種のものは、食物連鎖を経て生物体内に濃縮されてゆき、その中でいくつかの生物体を私たちは食品として利用することになる。環境汚染物質は種類も多く、地域によってその影響も異なるので規制が簡単にはできない。環境汚染物質の人体への影響や生物体系への影響となると、一部分の物質について断片的にしか理解されておらず、大部分が未知の状態である。
参考文献
環境とライフスタイル 鳥越皓之 有斐閣アルマ
ささ木