ブッククラブ
出典: Jinkawiki
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1. ブッククラブとは
ブッククラブとは、アメリカで開発された、読書を取り入れた新しい国語教育である。この指導法を行うと、子供たちは本が好きになり、さらに、読む力、考える力、書く力、話し合う力が育つので、全教科の学力が向上し国際的なコミュニケーションの力が育つ。また、この指導では、子供たちが自分で読んだり、教師が読み聞かせしたりした文章について、意義深い話し合いをすることを奨励している。
2.起源
一般的な定義によるブッククラブは、成人の娯楽として少数の知人が非公式に集まり同じ本を読んで意見交換をする読書会が起源である。1980年代に小学校で学校教育への導入が始まった。テクストも課題も教師が押し付ける教科書学習に対する反省として、ブッククラブでは子どもたちに好きな本を選ばせ、少人数のグループでディスカッションをする指導法が開発された。
3.意義
教師が教材を選んで問いを選んで答えを押しつけるような教科書学習のやり方では子どもの興味が失われ意欲が育たない。ブッククラブでは子どもたちに好きな本を選ばせ、少人数のグループでディスカッションをさせ、最後はクラス全体で討論を行う。そのため、子供たちは効果的に参加するスキル、読むスキル、書くスキル、ディスカッションのスキル、自分たちの理解を点検・評価するスキルを学ぶ。つまりブッククラブとは、国語嫌いにさせない本嫌いにさせないために工夫された、本を使った新しい国語の学習方法なのである。また、多くのブッククラブでは、社会や理科のカリキュラムまでも関連していて、全教科の学力向上も期待される。
4.指導内容
全てのブッククラブにおける4つの構成要素は、①クラス全体の話し合い、②読み、③書き、④子ども主導のブッククラブであること、である。話し合いが中核となるため、全員が話し合いに参加できるようはじめは少人数によるディスカッションを行い、最後はクラス全体で行う。しかし、文学について話し合うためには、特別なスキルとストラテジーが必要なため、そこは指導を行う必要がある。また、クラスの話し合いをリードすることが教師の役割となる。
参照:「言語力を育てるブッククラブ」ミネルヴァ書房