ノート:バイリンガリズム3
出典: Jinkawiki
バイリンガリズムの定義
バイリンガリズムとは「2つの言語を使用するという現象」と定義されている。類似した言葉であるバイリンガルは「2つ以上の言語を対話の場に応じ、使用する人」という認識であるが、どのレベルまで第2言語を習得すればバイリンガルと呼ばれるのかの判断が非常に曖昧である。日本では「母語と同じように流暢に使える」レベルに達しなければバイリンガルだと認めてもらえない。つまり、中学・高校・大学で英語を学習した学生がバイリンガルであるとは言い切れないし、実際に流暢に会話ができるレベルの生徒が居るかと言われれば数少ないと考えられる。この定義はアメリカの言語学者であるレナード・ブルームフィールドのものであり、このレベルが第2言語の習得の最終段階に当たると解釈できる。同じくアメリカの言語学者であるエイナル・ハウゲンが定義するバイリンガルは「完結した意味のある会話ができる」レベルと示している。このハウゲンの定義によれば、文法として正しいものでなければならないという明確なルールはなく、あいさつ程度の簡易的な対話ができればバイリンガルであるという。このハウゲンの定義をスタート地点とし、ブルームフィールドの定義を到着地点とおく、その間の工程ことをバイリンガリズムと呼ぶのである。簡単に言うと、バイリンガリズムとは「特定の能力を持った人のこと指すのではなく、ほぼすべての人がかかわりを持っている日常的なことを指している」ということである。