地球環境問題1

出典: Jinkawiki

2016年7月28日 (木) 14:23 の版; 最新版を表示
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地球環境問題とは、環境問題の一種で、問題の発生源や被害が特に広域的な地球規模のものを指す。 主な地球環境問題には次のような問題がある。


目次

地球温暖化

様々な地球上のガスが地球温暖化の原因となっていて、なかでも二酸化炭素が温暖化への影響度が最も大きいガスである。18世紀中頃からの産業革命の影響で化石燃料の使用が増加し、その結果、大気中の二酸化炭素の濃度も増加している。


  ~地球温暖化による影響


①海面水位の上昇による水没の危機。現時点でも、南太平洋に位置するツバルやキリバス共和国周辺では毎年数ミリずつ海面水位が上昇を続けていて数十年後には国が無くなる事が危惧されている。


②豪雨・干ばつなどの異常気象の増加。世界各国でエルニーニョ現象やラニーニャ現象による大雨が頻発し、洪水や土砂災害などを引き起こす事態になっている。


③生態系への影響・貴重な遺伝子の現象。温暖化による生育環境に適応が出来ない動物や植物は絶滅の危機に陥ってしまう。


④森林伐採や異常気象による砂漠化の進行。今もなお地球の砂漠化は進み、現在、砂漠になりそうな地域も含めると地球上の4分の1にも相当するという。


⑤水資源などへの影響、水不足の発生。アフリカの一部や、2016年には日本の関東ですら水不足に陥り非常事態となった。


⑥熱帯性感染症発生飲ん増加(コレラ・マラリアなど)。


⑦気温上昇による穀物生産の低下。食料不足問題。世界の飢餓人口は7億9500万人と言われていて、およそ9人に1人が飢餓に苦しんでいます。


⑧高温による冷房などの消費エネルギーの増加によるエネルギー不足。


 ~地球温暖化への対策


・無駄なアイドリングをやめる。


・法定速度を守る。


・タイヤの空気圧を適正にする。


・無駄な荷物を積まない。


・空ぶかしはやめる。


・急発進、急加速、急ブレーキをやめ、適正な車間距離を保つ。


・エアコンの使用を控える。


・公共交通機関を利用する。


・冷房は1℃高く、暖房は1℃低く設定する。


・待機電力をストップさせる。


・エコバックを持ち歩き、ビニール袋の使用を控える。


・太陽光発電などの再生可能エネルギーの使用を促進する。


オゾン層の破壊

オゾン層は太陽からの有害な紫外線を吸収し、地上の生き物を守っている。しかし、そのオゾン層を破壊しているのは人間が作り出した科学物質でありそのひとつがフロンである。そのフロンはエアコンや冷蔵庫など主に冷やす時に使う物質である。


 ~オゾン層の破壊による影響


①皮膚ガンの増加。紫外線は遺伝子のDNAに傷をつけ、突然変異を起こさせることがあり、DNAの遺伝情報が組み変わると細胞はガン化することがある。


②視覚障害の増加。紫外線が増加すると、角膜炎や白内障が増え、それらが失明に至ることもある。


③地球温暖化の促進。UV-Bは海洋のプランクトンに大きな影響を与える。大気中の二酸化炭素の重要な吸収源である植物プランクトンが減少すれば必然的に温暖化に拍車がかかるだろう。


④海洋生態系への影響。海洋の植物プランクトンは海洋の食物連鎖の底辺で生態を支えている。この底辺がぐらつくことになれば、海洋生態系の破壊が起こることが予測される。


⑤農作物の成長阻害。UV-Bの強いエネルギーは植物の生育にも影響を与える。


 ~オゾン層の破壊への対策


・エアコン等の使用を極力控える。


・車内の窓を開け、冷房を使わないようにする。


・家電を最新の物に買い替えオゾン層を破壊する有害な物質が出ないものにする。


・家電、自動車はリサイクルをする。



酸性雨

酸性雨は工場や自動車から排出される、硫黄酸化物(SO2)と窒素酸化物(NOx)などの大気汚染物質が、雲となり、それを含んだ強い酸性の雨が降ることをいう。また、これら以外の有害汚染物質には以下のようなものがある。非メタン炭化水素、メタン、アンモニア、一酸化炭素、塩化水素などがある。 中国の工業化は進行しており、それに伴って、使用しているエネルギーとなっている石炭や石油などの燃焼による大気汚染物質が多く含まれている。その結果、大気中に含まれている大気汚染物質が、偏西風などの影響で日本へと流れてきていることが問題となっている。


 ~酸性雨による影響


①湖沼などへの影響。湖や沼に酸性雨が降ることで、そこに生息する生物が減少。または、死滅してしまう。「死の湖」とも呼ばれ、生物が生息できない湖も多い。


②森林への影響。森林に雨が降ることで、森林が枯れ、土壌も汚染される。また、そこに生息する生物も減少し死滅する。「黒い森」とも呼ばれ、立ち枯れの状態も見られる。


③土壌への影響。土壌に酸性雨が降ることで、土壌が酸性化。栄養分が酸と反応して流出し栄養不足の土壌となり作物への影響が懸念される。


④地下水への影響。地下水に酸性雨が流れることによって、普段私たちが飲んでいる水が汚染される。さらにその汚染された水を飲むことによって様々な病気を引き起こす。


⑤赤潮への影響。海へ酸性雨が流れると、大量の有害プランクトンが発生。海の生物も減少し、死滅する。さらに、私たちが食べている魚なども汚染され、それを食べることによって人体に様々な病気を引き起こす。


⑥水生生物への影響。川や海・湖沼などに酸性雨が降ると、水生生物は生息できない環境になり、産卵できない状態になる。他には、異常な遺伝子ができることで雌雄同体などの異常生物が増加する。


⑦歴史的建造物への影響。酸性雨は、コンクリートや大理石の床、さらには歴史的な彫刻や銅の屋根までも溶かし、銅像にはサビを発生させる。


⑧人体への影響。髪の色が緑に変色し、目やのど、鼻や皮膚を刺激する。金属は酸に溶け出しやすいので、土壌に固定などで使われているアルミニウムなどを酸性雨が溶かしてしまう。河川や海に流れ出すことによって飲料水などに混ざり、アルミニウムなどの化学物質が私たちの体に蓄積することによってアルツハイマー病などの病気の原因のひとつになる。


 ~酸性雨への対策


日本では国として酸性雨への対策を行っている。「東アジア酸性雨ネットワーク」に参加し酸性雨のモニタリング調査を行っている。また、世界規模では「ジュネーブ条約」「ヘルシンキ議定書」「ソフィア議定書」などで酸性雨に関連することを制限し改善しようと対策を練っている。 個人としてできることは

①冷暖房の使用を控える。


②車の使用を控える。


③車をエコカーにする。


④ごみの分別をしっかり行う。


⑤水を出しっぱなしにしない。


⑥不要な電気は消す。



その他の主な環境問題

・熱帯林の減少

・砂漠化

・開発途上国の公害問題

・野生生物種の減少

・海洋汚染

・有害廃棄物の越境移動


引用・参考文献

ぼくらの地球[地球温暖化教室]http://www.gwarming.com/

環境省http://www.env.go.jp/earth/


  人間科学大事典

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