障がい者スポーツ
出典: Jinkawiki
障がい者スポーツ 1、 概要 心身に障害をもつ人びとのスポーツ。ほとんどが健常者が行うスポーツ競技を障がい者の人びとが出来るよう改善されたものである。大きく分けて3つに分類することが出来る。第一に治療の一環として提供されるもの(法律で認められた治療法として確立しているもの)第二には一般スポーツや余暇スポーツとして提供されているもの、第3にパラリンピックなどの競技スポーツである。英語で表記するdisability sportとなる。
2、 競技種類
陸上競技
陸走競技
50m,100m,200m,400m,800m,1500m,スロラーム1),4×100mリレー
障がいの程度によって、伴走者とともに走ることが認められている。50m競技では、1人で8レーンを使用し、フィニッシュライン後方から発する音源を頼りに走る。
飛躍競技
走高跳,立幅飛,走幅飛
投てき競技
砲丸投,ソフトボール投,ジャベリックスロー,ビーンバック投2)
水泳 自由形,平泳ぎ,背泳ぎ,バタフライ,個人メドレー,リレーの6種目 距離は種目に応じて25m,50m,75m,100mがある。
卓球
サウンドテーブルテニス3)
アーチェリー 実施種目は、50m・30mラウンドと30mダブルラウンドの他、初心者の参加を促すため、18mダブルラウンドも実施している。
フライングディスク アキュラシー競技4) ディスタンス競技5)
ボウリング バスケットボール 車椅子バスケットボール 知的障がい者バスケットボール
グランドソフトボール6)
バレーボール 聴覚障がい者バレーボール 知覚障がい者バレーボール 精神障がい者バレーボール
サッカー
ソフトボール
フットベースボール7)
3、 障がい者スポーツスタッフ
初級障がい者スポーツ指導員
地域で活動する指導者で、主に初めてスポーツに参加する障がい者に対し、スポーツの喜びや楽しさを重視したスポーツの導入を支援する者。
中級障がい者スポーツ指導員 地域における障がい者スポーツのリーダーとしての役割を持ち、指導現場で充分な知識・技術と経験に基づいた指導ができる者。
上級障がい者スポーツ指導員 県レベルのリーダーとして、指導現場では障がい者スポーツの高度な専門的知識を有し、指導技術と豊富な経緯に基づいた指導と指導員を取りまとめる指導的立場になる者。
障がい者スポーツコーチ 各種競技別の障がいのある競技者の強化・育成などを行う者。
障がい者スポーツ医 障がい者のスポーツ・レクリエーション活動に必要な医学的管理および指導などの医学的支援を行う者。
障がい者スポーツトレーナー 障がい者のスポーツ活動に必要な安全管理および競技力の維持・向上の支援をする者。
4、各種大会
パラリンピック
デフリンピック
INASグローバル競技大会
IBAS世界選手権大会
アジアパラ競技大会
アジアユースパラ競技大会
ジャンパンパラ競技大会
全国障害者スポーツ大会
など
5、 これからの課題 スポーツをする場所も限られ、指導者を含めたスタッフの数や運営資金も決して豊富ではない。また、競技の認知や普及も不十分であることが課題として現在も普及にとりくんでいる。
1)全長30mの直走路に置かれた赤白の旗門を前進、後進等しながら通過し、そのタイムを競い合う。
2) 重度の障がいがある車いす使用者を対象とした投てき種目。大豆等を入れた重さ150g、12cm四方の袋を投げる。足に乗せてけり出すなど、投げ方は自由。
3) 一般の卓球が困難な視覚障がい者(視力が0~0.03及び視野5度以内)用に開発された卓球。競技は、金属入りの卓球用ボールを、ラバーの貼られていない卓球ラケットでころがし打ち得点を競い合う。視力のよる有利不利をなくすためアイマスクを着用して競技する。
4) 5mまたは7m離れたアキュラシーゴール(直径91.5cmの円形)にディスクを投げてその通過数を競う。
5) ディスクを3回投げて遠投距離を競う。
6) 視覚障がい者を対象に開発された球技。ボールはハンドボールを使用。ピッチャーは全盲選手が担当し、キャッチャーの手ばたき音を頼りに転がして投球する。バッターは、転がってくるボールの音を頼りに打撃を行う。ベースには、守備ベースと走塁ベースがあり、プレー中の衝突などが起こらないように配慮されている。全盲プレーヤーの守備では、転がってきた打球であっても体内捕球をすればアウトとみなされる。
7) 知的障がい者を対象に開発されたけって行う野球。ボールはゴム製のサッカーボールを使用。ピッチャーはボールを転がし投げ、打者はそのボールをけって進塁を試みる。
参考文献 日本障がい者スポーツ協会 (http://www.jsad.or.jp/)