少年兵
出典: Jinkawiki
18歳未満で軍隊もしくは武装グループの一員となって戦闘行為もしくは支援業務に従事している少年または少女のこと。
歴史
近年以前の戦争
近年以前の歴史を見ると少年兵は戦闘から除外されている。 スパルタの少年達が7歳から9歳で軍事訓練をうけたように、古代の軍隊に未成年者の存在が確認されているが、そういった子供たちは戦闘に加わらないのが常であり、家畜を追ったり、先輩兵士たちの盾や敷物を運ぶなどの下働きをしていた。
中世には騎士見習いの少年達が騎士の武装や整備を手伝い、17世紀から18世紀にかけてはどの陸軍や海軍でも軍楽隊の鼓手や弾薬運び(弾薬を砲手のもとに運ぶ幼い少年達)が存在していたが、戦闘員としてはみなされていなかった。
1415年アジャンクールの戦いで、イギリス軍の騎士見習いの少年たちが殺されたことがあった。その本来戦闘員としてみなされず標的になるはずのない少年たちが殺されたことに対してヘンリー5世は激怒し、フランス人捕虜を皆殺しにしたという。これに関して、ウィリアム・シェークスピアが「ヘンリ5世」という作品を残している。