カーンアカデミー
出典: Jinkawiki
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カーンアカデミーとは
カーンアカデミーは算数,数学,物理,科学,経済,金融,歴史,美術,…など,様々な科目を自分のペースで学ぶためのサイトで、2006年にサルマン・カーンにより設立された教育系非営利団体である。世界中の子供達に無料の高質の教育を提供することを目的としており、YouTubeで短時間の講座を配信し、運営サイトにて練習問題や教育者向けのツールを提供しており、これらは世界中の誰でも無料で利用できる。
誕生の背景
もともとはサルマン・カーンがいとこの家庭教師をすることからはじまり,いとこの反応に基づき遠隔個別指導を有効活用するため、YouTubeの指導動画作成を始めた。また、世界的な金融危機が市場を席巻し、銀行を破綻に追い込んでいた2008年にサルマン・カーンは、いったい何が起きているのかを知りたいと思い、自分以外の人もこの突然、起こった経済的問題を理解したいと思っているのではないかと考え、金融危機に関するビデオレッスンを投稿した。すると、ビデオを見たジャーナリストやコメンテーター、ビジネス系ライター、金融アドバイザー、経済・投資関連のテレビ番組のキャスター等から連絡が入った。この出来事がさらにカーンアカデミーのことを有名にし、ウェブ上で最も多くの人に利用される教育プラットフォームになった。
動画
公式サイトではYoutube上に投稿した全映像が視聴可能であり、アカウント作成以外にもGoogleやFacebookアカウントで登録可能である。教材は他にもGoogle Play、App Store、Windowsストアなどから無料の独自モバイルアプリを介して利用できる。動画では段階的に電子黒板上の図を示され、アジア、中南米、アフリカの農村部には動画のオフライン版を配布している。受講者の学力に応じた設問を出題するWebベースの設計を提供し、試験作成、採点、生徒の挑戦への奨励などにソフトウェアを使用することにより、旧来の学習現場を刷新する機会を提供できると考えている。現実の講義では不可能な一時停止などの機能面から、映像を用いた個別指導が効果的とされている。カーンアカデミーは、ビデオ教材と多数の練習問題を提供している。吹き替えビデオに加え、カーンアカデミーの英語サイトのビデオにも、多くの日本語字幕の入ったビデオがある。
目指すもの
子どもの創造性をダメにしないために、失敗が許されて、脱線が奨励され、大きな理想がプロセスとして歓迎されることが大切である。テクノロジーのためのテクノロジーとしてではなく、概念的理解を深め、質の高い教育をあらゆる場所で実現するためにテクノロジーを導入している。先生方を退屈な仕事から解放し、本当の意味で教えるための時間を増やすことで先生の地位と意欲を高め、生徒にもっと独立性や主体性を認め、自らの教育に当事者意識を持たせたいと考えている。また、サルマン・カーンは、あらゆる人を受け入れ、費用も手ごろで、地域社会の中、国境を越えて教育の機会均等を後押しする「ひとつの教室」を唱えている。
参考資料
http://sundayresearch.eu/hitoshi/sundayresearch/khanacademy_japanese/
・You Tube KhanAcademyJapanese https://www.youtube.com/user/KhanAcademyJapanese/videos
-sally