スウェーデンの女性労働率2
出典: Jinkawiki
スウェーデンの女性労働率は、OECDの発表によると、女性の就業率が80%を超え、女性議員の比率も45.0%と、日本の衆議院における女性議員の比率11.3%を大きく上回っている。
目次 |
労働率の高い要因
1.歴史
スウェーデンでは、Hemmafru(家にいる婦人)という言い方をするが、社会はHemmafruを評価してこなかった。 スウェーデンでは、日本のように、夫が給料を妻に渡し、妻が家計の管理をするという習慣がなく、スウェーデンの夫は、家の経済的な権限を女性に渡すことはしなかった。 主婦は、無報酬で家事、育児をする女性にすぎず、社会的な地位もなく、男女間の不平等への不満が女性の間に高まり、今では、男女が平等に家事・育児をシェアすることが当然だという意見が多くなっている。
2.離婚率の高さ
近年スウェーデンでは、離婚率が急上昇したのを機に、女性が経済的に自立していることの必要性が高まった。
3.自己実現のニーズを満たす
働くということによって、社会に参画したい、創造したい、自由を得たいといった基本的な人間のニーズが、相乗効果で満たされやすいことがある。 自分の可能性を試してみたいという女性の欲求によるものでもある。
職種
一番多い女性の職種は、保育と医療、福祉、教育の分野だ。女性が働くようになると保育士や高齢者福祉センターで介護士の仕事が必要になったので、まずそれらの職種についた。 そのほか、看護師、教師という仕事も女性が独占的である。また、自治体に保育、教育、高齢者福祉の管轄の責任があるため、その関連の自治体での事務や専門職にも女性が多く働いている。また、レストランやホテルなどのサービス業も女性が多い。 スウェーデン女性が自己実現しているといっても、大企業で華やかな職種についている人や、芸術家が多いわけではない。
労働環境
20~64歳の女性の81%が働いているが、フルタイムで働いているのは約60%ほど。約30%は、週に20~35時間のパートタイムで働いている。ただ、パートタイムでもスウェーデンでは、時給や社会保険などの労働条件にフルタイムの人と差はない。
参考url
NIKKEISTYLE-働く女性多いスウェーデン 背景に主婦の地位の低さ
投稿者sy128