陸船車

出典: Jinkawiki

2017年7月30日 (日) 19:21 の版; 最新版を表示
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目次

概要

18世紀はじめ、現在の本庄市にあたる武州児玉郡北堀村本田の組頭であった庄田門弥は、陸を走る舟形の車である「陸船車」を発明した。 また、後世には「からくり門弥」とも呼ばれていて、木工製品つくりに長けた人だった。そのからくり作り名人としても有名だった「庄田門弥」は、からくり作品の一つとして陸船車を作成したともいわれている。 千里を走るという意味から「千里車」とも呼ばれ、将軍徳川吉宗も江戸まで運ばせてご覧になったといわれている。本庄市の人物が発明したものだが、本庄市には陸船車についての文献などはあまり残っていない。

自転車の起源

自転車の最初の起源は、1818年にドイツで森の管理をしていたドライス男爵という男性が自転車を発明し、特許を取得した。その自転車とはペダルはまだ発明されてなく、地面を蹴って走っていて、2つの車輪を前後に並べて、その間にまたがって乗った。 この自転車は当時、貴族階級の新しい遊びとして流行し、えさや蹄鉄が必要な馬車よりも経済的で好まれていた。 そして、地面から足が離れるような今の自転車に近いような自転車が開発されたのが1861年のパリで馬車職人をしていたミショー親子が発明したミショー型ボーンシェーカーだった。自転車の車体は、木製から鉄製にかわり、前輪にクランクとペダルを付けて車輪を回し乗っていた。また、大量生産(1867年に約1,000台)により、自転車に乗る人口も増えた。これが世界最古の自転車と言われている。 日本では、このミショー型ボーンシェーカーが発明された1861年にヨーローパで発明されたものよりも130年も前に埼玉県で自転車の“原点”となる「陸船車」が発明されていた。しかし、広辞苑では自転車の定義を「乗った人がペダルを踏み、車輪を回転して走らせる車」としている。そのため、残念ながらこの「陸船車」の発明は、現代の自転車に至る系列にはならず、技術が断絶していて、興行用のからくり(製品)に変化しているので厳密にいうと「自転車」とは言えず、現代につながる世界最古の自転車とは言えないものとされている。だが、門弥式陸船車は、復元後に実際に走らせて見たところ、座って小柱につかまり、踏み木を交互に踏んで、前輪駆動で走るものとわかり、7歳の女の子でも動かせたという面で機能の面でもまた、見た目も自転車をこいでいるようにみえるため、「機能上、世界最古の自転車だ」と言われている。

陸船車の特徴

「陸船車」は名前のとおり、自転車というより小さな船、小型ボートといった感じのもので、車輪は二つではなく四つあるという特徴がある。 サドルらしいものもなく、小さな柱が二本、ハンドルらしきものもなく、金属も使われていなく、全部木製で作られている。

また、「陸船車」に触発されて、享保年間に、この「陸船車」を改造した“自転車”が二種類造られた。一つは「竹田からくり(芝居)」の興行用で、もう一つは彦根藩士平石久平次の三輪車である。久平次の自転車はペダル、ハンドル状の機構を持っていたと言われている。

参考文献

・世界最古の自転車機能- 門弥(もんや) の「陸船車(りくせんしゃ)」を知っていますか(平成20年4月1日号)  http://www.city.honjo.lg.jp/shisei/shicho/column/kako_column/h20nen/1375165261525.html

・埼玉県は自転車発祥の地   http://www.potabiyori.com/archive/saitama/

・自転車発祥の地 自転車保有率日本一のじてんしゃ王国 埼玉  http://www.potabiyori.com/archive/saitama/

・自転車のルーツ 本庄市の「陸船車」http://blog.goo.ne.jp/jiei62/e/563835f31fdf508d1035a4bcc887e648

・埼玉発!世界最古の自転車が船っぽい  https://cont.t-com.ne.jp/dpz/3573_1.html

・自転車博物館 http://www.bikemuse.jp/knowledge/

ハンドルネーム みっつ


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