オランダの住宅２

出典: Jinkawiki

　この項目では、オランダの住宅の中でも特に、運河沿いに建設された家屋に関して述べる。

　オランダの首都、アムステルダムは運河を築いて街を造ってきた。そのため、運河沿いの家屋は場所として限られると共に、船が横付けできる流通拠点となるため非常に貴重であった。そこで間口の大きさに応じて税金を設定するようになり、結果として運河沿いの家屋は、間口の小さく、奥に細長く伸びた形の建物となった。 　内部は、天井こそ高いものの、狭く、階段が急である。そのため高齢者には不便であり、エレベーターを付けられるスペースと資金がない場合、必然的に高齢者は郊外の土地が広い所で生活することになる。したがって、アムステルダム市内の中心地には若い世代が多くなっている。

参考：『オランダを知るための60章』長坂寿久／明石書店（2007）