オランダの環境への取組み
出典: Jinkawiki
2008年7月25日 (金) 15:45 の版; 最新版を表示
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ローマクラブがまとめた報告書「成長の限界」が石油やガスなどの資源の枯渇を予測すると、国民の環境意識は一気に高まり、エネルギー需要や人間活動と環境のバランスに対する考え方に大きな影響を与えた。オランダは人口密度が高いので特別な自然環境のある地域を保護しなければならない。そのため国がそのような地域の買い上げ、管理を行うとともに非営利の環境保護団体に資金を提供している。1990年に発表された農業・自然・食品安全省発行の自然政策計画には本来の自然を回復させるための政府の一連の戦略が示されている。過去30年にわたり政策の優先順位は諸事情の変化により変更されてきたが。政策の重点は事後処理から予防と制御へと移っていった。オランダ政府として重要視している環境問題としては、気候変動、酸性雨、有毒物質、土壌汚染、廃棄物処理、地下水の枯渇などである。また、政策だけでなく、オランダ国民のほとんどが環境問題を深刻に受け止め、エネルギーの節約など、できることに積極的に取り組んでおり、家庭廃棄物分別政策もすぐに受け入れられた。