インターネット4
出典: Jinkawiki
偏った情報へのアクセス
インターネットでは膨大な情報が網目状に繋がり、あらゆる場所に移動し情報を入手できるため、ユーザーの知識向上に大きく貢献している。つまり、私たちは情報の入手先を自分で自由に選び、欲しい情報を望む限り得ることができる。しかし、関連情報や参照先を深く掘り下げて詳しくなる一方で、特定の情報に偏ってしまう可能性も存在する。たとえば、青少年の健全な育成にあたって有害とされる情報に未成年者がアクセスできる状況が野放しになっていたり、自殺の方法や核爆弾の製造方法、違法薬物の製造方法など、社会にとって大きな不利益をもたらしかねない情報へ簡単にアクセスできたりする。現在では、確かに、このような未成年者にふさわしくない情報へのアクセス制限対策として、情報の有害性を判断しフィルタリングを行うソフトは存在している。だが実際は、その利用はユーザー自身の判断なので全ての利用環境で保護が達成できるとは言い難いだろう。
個人情報の流出
インターネットではさまざまなプログラム言語を用いて作られたWebサイトや通信の仕組みが用いられているが、悪意のある第三者がこれらの不備を突いて個人情報が流出するケースや、要求された仕様をプログラムで実現する際の記述方法の不備によって深刻な被害をもたらすケースもある。例えば、クレジット情報を悪用され身に覚えのない請求が届いたり、個人情報そのものが転売に使われるという被害が起こり得る。 この問題に関しては次のような対策がされている。個人情報保護法によって事業者に保護対策の義務を課したり、入念なテストを行った後のアプリケーション運用開始、セキュリティーホールの迅速な修正などだ。事業を行う側にとって個人情報は顧客リストとして重要な資産であり、同時に他の事業者にとっても資産としての価値がある為、インターネットではなく人為的な要因で流出する可能性があることを忘れてはならないだろう。このような事例を防ぐには、安易に考えてしまいがちなIDとパスワードの厳重な管理を行うなどの方法がある。また法律としては、保護された情報への故意のアクセスを禁じたり、適切な情報管理義務を定めた不正アクセス禁止法が存在している。
著作権問題 インターネットで流出されている全ての情報であるデータは複製しても劣化しないという特性がある為、特に著作権の在り方について長らく議論されている。 著作権者の立場から見ると、例えば楽曲をMP3に変換したり、マンガを「自炊」(自分でスキャナーを用い、電子書籍化すること)し、他人が自由に閲覧・ダウンロードできる状況に置くことで、その楽曲やマンガの著作権者の権利が侵害されているケースがあり、著作権者からの申し立てにより行為者に対して高額の賠償請求が科せられる事案も少なくない。 また、他人の書いた文章や見出しなどのうち、創作性の高いテキストを自分のブログなどに過度に引用して批評や意見の表明を行う場合の著作者の権利も議論となっている。加えて、最近ではDRM(デジタル著作権管理)という言葉も多くの企業で認識され、使用されている。
出典:http://shiga-web.com/20130312/webken/1-06-インターネットの問題点.html