南北問題18
出典: Jinkawiki
原因
発展途上国の貧困の原因として考えられる原因は、人口爆発や第二に貧困国内部での民族戦争や内戦が行われていることや資源の偏在や工業化の遅れや経済力・生産力の低さなどが挙げられる。人口爆発は南北問題で重要な問題である。先進国では少産少死で人口が安定しているのに対し、発展途上国では多産少死で人口爆発という現象が起きている。気候の関係で慢性的な食糧不足や飢餓に長年悩まされている国が多いため多産少死になってしまう。しかし、このまま人口の増加が続くと世界規模での食糧不足や食糧危機の可能性がある為、先進国であっても将来的にこのような問題に関係してくるのである。
問題への取り組み
60年代以来「南」の開発途上国は南北格差の是正と経済的自立をめざして、主体的取り組みを始めた。まず、61年に途上諸国は国連総会で年率5%の経済成長をめざす「国連開発10年」(DDS)決議を採択させた。64年に、現行のGATT体制に不満をもつ「77カ国グループ」は、対抗組織として、国連貿易開発会議(UNCTAD)を創設し、今日まで同会議を「南」が「北」の先進国に対し一次産品、製品・半製品、資金援助など経済的要求を突きつけ、交渉によって、譲歩を勝ち取る場として運用している。さらに南北交渉の進展に不満をもつ「77カ国グループ」は、非同盟運動と連携の下に、現行の国際経済枠組み自体を改変しないかぎり、南北問題の真の解決はないとして、74年の第6回国連特別総会で、「新国際経済秩序の樹立のための宣言及び行動計画」を決議させた。もちろん、こうした「南」の開発途上国の結束によるものである。