プロテスタント2

出典: Jinkawiki

2018年1月27日 (土) 10:17 の版; 最新版を表示
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プロテスタントは聖書以外の規範を認めず、個々の信仰のみによる救済を説く。聖職者に特別の権威を認めず、信じる各人が直接神の前に立つ「万人司祭主義」を取る。礼拝の中心を聖書の解き明かし、すなわち説教におき、人は説教を通じて間接的に神と出会うものである。

目次

名称の由来

「プロテスタント」の名称は、1529年ドイツで開かれたシュパイヤー議会において、宗教改革の立場を明らかにしていた少数派の諸侯と都市が、多数派のローマ・カトリック側の皇帝に対して『プロテスタティオ』(ラテン語protestatio)という文章を提出したことに由来する。カトリック側が彼らを「プロテスタント」(抗議するする輩、抗議派)と呼ぶようになり、のちに自称としても用いられるようになった。十六世紀においては、ふつう、ドイツルター派を指す。

サクラメント

ローマ・カトリック教会が定めた7つの秘跡のうち、洗礼、聖餐の二つのみを聖礼典とした。幼児洗礼をみとめる。聖餐式はパンとぶどう酒の両形態。聖体については実体論的な「共在説」を取り、キリストの肉体はパンとぶどう酒「のなかに、とともに、の下に」あると解釈する。

組織形態

代議員による会議制、長老制、会衆制など、教会政治の形態は、地域によってまちまち。宗教改革を戦うためにドイツの領主たちと手を結んだ歴史的経緯から、国家による教会の支配を許容する地域もある。そうした地域でも、法定教会ではない、別個のルター派教会が組織されている。

人の傾向

正教会やローマ・カトリックと同じく、地域や民族全部、あるいは家族の宗教という側面があるため、自然体の信者が多い。寛容で近代的、かつ、上には従順な傾向がある。飲酒禁煙は個々の嗜好による。


参考文献 八木谷涼子『なんでもわかるキリスト教大辞典』(2013)朝日新聞出版

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