ポルトガル 独立
出典: Jinkawiki
ポルトガル 独立
ジョアン四世
ブラガンサ王朝の初代ポルトガル王 フィリペ一世はポルトガル王位の簒奪者であり、マヌエル一世の血を引くブラガンサ公妃カタリーナの孫にあたり、正統の後継者であると論拠づけがなされた。
スペインによる支配
一六四〇年十二月一日、マドリード政府と関わりをもたない貴族によるクーデターが成功しすると、ポルトガルはスペインからの再独立を宣言した。しかしスペインはそれを認めず、そのためポルトガルは二八年間にわたってスペインとの戦いを強いられた。
十七世紀半ば
ポルトガルにとっての試練の時。スペインのほか、海外ではブラジル、アジア、アフリカ各地を蚕食しているオランダと一六六一年まで戦わねばならなかった。また、ヨーロッパの歴史の大きな転換点でもある。三〇年戦争を集結させたウェストファリア条約は、スペインの衰退、オランダの独立、フランスの興隆を決定づけた。主権国家が熾烈な戦いを続ける中で、プロテスタントのイギリスは真っ先にポルトガルと同盟関係を結んだ。ルイ一四世はポルトガルをスペインから独立させるために支援をしながらも、最終的にはスペインとの同盟を望んでいたため、ポルトガルの独立を認めようとはしなかった。一六五九年、フランスはスペインとピレネー条約を結んで和平した。これにより、フランスとの戦いから解放されたスペインは、ポルトガルに本格的に攻撃をかてた。
参考資料
ポルトガルの歴史 金七紀男 河出書房新社
ポルトガル史 金七紀男 彩流社