外国人労働者13
出典: Jinkawiki
外国人労働者問題
日本国内の企業で働く外国人労働者は年々受け入れ数が増加する傾向にある。厚生労働省がまとめた「外国人労働者数の推移」によると、2015年10月末の調査では90.8万人の方が雇用されており、過去最高を更新し、2017年の1月時点の発表では100万人を突破した。
もちろん、増加すること自体が問題ではないのだが、急激な増加により地域社会などで様々な議論が起きている状況となっている。外国人労働者を雇用する事業所は全国で15万か所を超えており、前年比11.1%の増加で、こちらも過去最高を更新している。増加の原因は、政府の施策によって、専門知識や高度な技術を持つ外国人労働者や留学生の受け入れが進められていることと、2013年に政府によって外国人に対する雇用改善の指針が示されたことによるものと推察されている。
外国人犯罪問題
平成28年3月に発表したデータでは、「刑法犯検挙人員に占める来日外国人の割合」はここ数年徐々に増加している。来日外国人の犯罪は、件数の割合では減少しつつも、人数の割合は上昇傾向になっている。外国人労働者の問題として犯罪への関与が多いという統計は悲しいことだが、一般の日本人と比較すると経済基盤が弱いこと、人との結びつきが弱いので流されやすいことが原因と考えられているのだ。景気の著しい変化や乱高下により労働力の需要が少なくなった、就労者を削減しなければならない事態となった場合の問題もあげられる。雇用調整を進めて労働者を解雇した場合、行き場をなくして途方に暮れる外国人労働者が街にあふれることになってしまうだろう。日本で就労先がなくなった場合、別の企業に転職して仕事を続けることができれば問題は起こらないが、それがうまくいかない場合など、自暴自棄になって「生きるため」に犯罪に手を染める方も出てこないとは言えないのだ。外国人労働者の増加=犯罪の増加と見る人もいるが、増加に伴って連動しているとは言い難い状況である。しかし、以前と日本人と比較して高い水準にあることは事実のようだ。外国人の方が日本でより良く働けるようにこちらの気遣いは必要になってくると思われる。またそれが外国人労働者問題の減少に繋がるのではないだろうか。