フォルケホイスコーレとトヴィンド・スクール

出典: Jinkawiki

2018年7月29日 (日) 16:25 の版; 最新版を表示
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目次

トヴィンド・スクールとは

 トヴィンド・スクールとは1960年代後半に先進国の若者の意義申し立て、抑圧と管理のない解放された社会を目指し、1970年にフュン島のスヴェンボーで、元からある学校の一室を使い、ささやかに始められた。
1972年に現在のユラン半島西北部のウルフボー近郊のトヴィンドに移った。校舎、寮、体育館、農園などすべてを学生と教師が自分たちで建てたのだ。ひとつの小さな民主的な社会になるように、自給自足体制を作った。アメリカで行われていたコミューンに近いが、トヴィンド・スクールははっきりと「自分たちはデンマークで150年も続くフリー・スクール(フォルケホイスコーレ)の伝統に従った」と言った。

フォルケホイスコーレとは

 デンマーク独自の学校。フォルケホイスコーレはデンマークに100校あり、数十人規模が主流である。特徴は、試験はせず単位や資格もなく、教師と学生が寮で共同生活していること。また、教科書での勉強よりも対話を中心に学び、社会性を知ることがあげられる。そのため、「自由学校」、「生のための学校」とも呼ばれた。
 フォルケホイスコーレは、ひとつの自由な教育の体系を持ち、幼稚園、フリースコーレと呼ばれる小学校、エフタースコーレと呼ばれる寮生活を中心とする自由な中学校、それにフォルケホイスコーレの上にあるものとして、フォルケホイスコーレと普通の小中学校の教員資格が取れる教員養成大学、学位なども取得可能なフォルケアカデミーと呼ばれる研究所を持っている。

学生と教員のコミュニティ

 フォルケホイスコーレでは、校長や教員の住宅が学校の敷地内か近隣に建てられている。寮に住む学生を含めて、大きな家族をイメージしているのだ。学生と教師が共同生活をし、小さな社会を作り、ほかの人への配慮、モラル、そしてデモクラシーを身をもって知っていくのが伝統。

参考文献

 清水満編著 「生のための学校-デンマークで生まれたフリースクール「フォルケホイスコーレ」の世界-」(1996)株式会社新評論


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