原子力発電19

出典: Jinkawiki

2019年1月13日 (日) 16:01 の版; 最新版を表示
←前の版 | 次の版→

目次

原子力発電とは

原子力発電とは原子力を利用した発電のことである。現代社会における原子力発電の多くは、原子核分裂時に発生する熱エネルギーで高圧の水蒸気を作り、蒸気タービン及びそれと同軸接続された発電機を回転させて発電する。原子力発電は核分裂反応で発生する熱を使って水を沸騰させ、その蒸気により蒸気タービンを回転させることで発電機を回して発電している。

原子核反応

原子核反応というのは核分裂反応と核融合反応の2種類の反応に分けることができる。核融合反応の利用というのは実用段階にはまだなく、今現在原子力エネルギーとして実用化が可能になっているのは核分裂反応のみである。ゆえに、単に原子力発電という場合は核分裂反応時に発生するエネルギーを利用した発電のことを指す。

核分裂

核分裂は様々な原子核で起こるが、特にウランという物質は核分裂を起こしやすい。ウランの中にも、核分裂を起こしやすいウラン235と核分裂を起こしにくいウラン238がある。ウラン235の原子核に中性子を当てるとウラン原子は二つの原子核に分かれる。このとき大量の熱が発生するためこれを発電用熱源として利用し、水を水蒸気に変え、蒸気タービンを回して発電機で電力を起こす。


原子炉の構造

ウランを燃やすための装置を原子炉という原子炉内ではウラン燃料の核分裂が連続して起こっている。水や制御棒で核分裂の数をコントロールすることで、一定の出力で運転することができるのである。


原子爆弾との違い

原子力発電と原子爆弾とでは、ともに核分裂で発生する熱エネルギーを利用点は同じであるがしくみは異なる。原子力発電は、燃料中のウランを一定の割合で核分裂させ、熱エネルギーを取り出すものである。一方、原子爆弾は 核分裂で発生した複数の中性子がウラン238などのほかの物質に吸収されず、それぞれウラン235に吸収されるため、核分裂が次々に起こる。一回の核分裂で複数の中性子が発生するため非常に短い時間で核分裂が次々に起こる。

参照 https://www.jaero.or.jp/sogo/detail/cat-02-03.html http://www.fepc.or.jp/enterprise/hatsuden/nuclear/kakubunretsu/index.html

投稿者 F.N


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成