石油危機
出典: Jinkawiki
石油危機とは1973年と1979年に発生し、石油輸出国機構(OPEC)加盟産油国やアラブ石油輸出機構(OAPEC)が原油の輸出削減を 行い、石油の価格高騰、世界経済の混乱を引き起こした問題。オイルショックとも呼ばれる。
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背景
1973年にイスラエルとアラブ諸国が対立する第四次中東戦争が発生、イスラエル側を支援するアメリカやオランダなどの国に 対し石油禁輸措置、石油価格の大幅引き上げなどを行った。石油の価格高騰により石油をエネルギー源としてきた 先進国の経済は低迷、また石油を使用した製品の製造が停止するなど大ダメージを与えた。
日本への影響
アラブ諸国から日本に対する直接的な制裁はないが、アメリカとの貿易に依存していた日本にとって 石油禁輸措置は大きな影響を及ぼした。燃料の浪費を防ぐためエスカレーターの使用停止、洗剤やトイレットペーパーなどの 石油を使用した製品の買い占めによる混乱、建設業の停止などに影響を与えた。
参考文献
「新重商主義の時代:石油危機後の世界経済」岩波書店 著・荒川弘