経済格差3
出典: Jinkawiki
経済格差とは
経済格差とは所得格差、賃金格差、資産格差などの貧富の差である。国際レベルで捉えると、富んだ国と貧しい国との格差であるともいえる。また、国内においての経済格差は、経済的な階層の差を、文化的な階層の差へと移し替える傾向がある。
日本の格差の現状
社会における所得分配の不平等の度合いを表す指標として、ジニ係数が知られている。ジニ係数の範囲は0から1で、1の近ければ近いほど不平等、すなわち格差が大きい状態であるといえる。近年、どのデータでも日本のジニ係数は上昇している。よって格差が年々大きくなってきているのである。主な原因としては、高齢化社会に伴い高齢者の所得格差の拡大が浮き彫りになってきていること、若年層の低賃金の非正規労働者が増加してきていることが挙げられる。
世界の経済格差
2016年のOECD(経済協力機構)によると、34の加盟国で所得格差が拡大中であると報告している。格差が縮まらない主な理由として挙げられるのは、リーマンショックである。リーマンショック後の景気の低迷で低所得者層はますます貧しくなったものの、高所得者層は反対に豊かになったことで格差が深刻化したとOECDの報告書で指摘されている。特に若年層の貧困化は深刻であり、年金制度のある65歳以上の貧困層は12%に低下したものの、人口に占める若年層の貧困層の割合は17歳以下で14%、18~25歳で14%に上昇した。(2010年)