民族音楽
出典: Jinkawiki
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民族音楽とは
世界の諸民族がそれぞれの自然環境、社会生活、宗教、歴史、思想などを反映して作り上げられた音楽文化。
音楽の構造
音高
・音数 ピグミーやオーストラリア先住民では使われる音が比較的少なく、イラン=ペルシア音楽では多い。 ・音域 東アジアでは比較的広いのに対して、オセアニアでは狭い。さらにチベットやドン・コサックでは低い音域がよく使われる一方、アンデス山地や奄美諸島では高い音域が好まれる。 ・音律 ヨーロッパでは一般に平均律が用いられるのに対して、アジア各地域特に西アジアなどでは平均律よりも音の幅の小さい微小音程が用いられることが多い。
リズム
西アジアでは、自由リズムが重要な意味をもっているのに対して、西ヨーロッパにおいては二拍子、三拍子系の固定リズムが一般的である。東アジアでは分割リズムが多い一方、東ヨーロッパの舞曲などでは、5/8拍子や7/8拍子といった付加リズムがみられる。またアフリカやカリブ海周辺では強迫のパターンを変えるシンコペーションが多用され、リズム構造が積み重ねられるヘミオラのリズムも多くみられる。さらにテンポに関しても多様な側面がある。
強弱
日本の地歌や三曲合奏においては比較的強弱の幅が狭いのに対して、ミャンマーやインドネシアの合奏音楽では強弱のディナーミクの幅が広く、弱音と強音には対照性がみられる。
日本の民族音楽とその特徴
日本で代表的な民族音楽はアイヌ音楽と琉球音楽である。近年ではアイヌ音楽はクラシック音楽に、琉球音楽はポップスやロックに影響を与えている。
アイヌ音楽
北海道に居住するアイヌの生活中で生まれた音楽である。最も重要で、祭りと関係して歌われるウポポのリセムである。ウポポは大勢が輪になってすわり,行器 のふたを軽くたたき拍子をとりながら歌うもので,少しずつずれて歌い継いでゆく独特の演唱法が特徴的である。リムセは踊り歌で,どしんと音を立てるという語源が示すように,悪魔払いの踏舞行進ニウェンホリッパに由来している。 アイヌの歌のメロディーは,各音に細かい音程の変化はあるが,音階的には半音のない5音音階である。5音全部をそろえるメロディーよりは3音、4音でできているものが多い。アイヌの代表的な楽器はムックリとトンコリである。ムックリは竹でつくった口琴であるが、鉄製のカネムックリもサハリンにみられる。トンコリは全長 120cmほどの胴長な弦楽器で,肩に立てかけたり,横抱きにして両手の指で弾奏する。弦が5本あることから“五弦琴”と呼ばれる。ほかに,巫女の用いる太鼓カチョや千島アイヌの用いるパラライキがある。
琉球音楽
沖縄県で生まれた音楽文化である。起源は、12〜15世紀頃に行われていた神に歌を捧げる儀式(神遊び)が起源とされる。琉球音楽の特徴は、古典作曲は歌詞が沖縄口で歌われていることである。そしてなによりも特徴的であるのは音階である。琉球音楽は普通音階“ドレミファソラシ”から“レ”と“ラ”を抜いた“ドミファソシ”の5つである。琉球音楽の代表的な楽器は三線である。三線はその名の通り3本の弦があり、太い弦から“男弦(ウヲージル)”“中弦(ナカジル)”“女弦(ミージル)”と呼ばれる。その他にもクトゥと呼ばれる沖縄筝がある。
参考文献
ブリタニカ国際大百科辞典 Wikipedia https://ja.m.wikipedia.org/wiki/沖縄音楽 沖縄観光情報WEBサイト https://www.okinawastory.jp/feature/ryukyu_music/origin
たけ