差別
出典: Jinkawiki
←前の版 | 次の版→
目次 |
概要
特定の個人や集団に対して正当な理由もなく生活全般にかかわる不利益を強制する行為をさす。その差別的行為の対象となる基準は自然的カテゴリー (身体的特徴) の場合もあれば,社会的カテゴリー (所属集団) の場合もあるが,いずれにせよ恣意的な分割によって行われる。現代フランスの社会学者 R.ジラールはスケープゴート (贖罪の山羊) 化の理論によって差別現象のメカニズムを解明した。それによると社会の危機状況にみられる相互暴力のカオスを回避するために,無際限な暴力の拡散を恣意的に選択された特定の個人あるいは集団に集中させる犠牲の論理 (第三項排除) が差別現象の根底にあるとされる。たとえばドイツの社会不安に乗じてナチス政権が利用した反ユダヤ主義,関東大震災直後の朝鮮人虐殺などがスケープゴート化の現象として考えられる。こうした原初の排除効果が制度化されたものとしてアパルトヘイトなどにみられた居住地域や交通機関における差別的待遇がある。現在,アメリカの公民権運動の成果から人権の観点に基づく差別撤廃の動きが世界的な規模で展開されつつある。
日本の差別問題の現状
この日本での差別問題は年々減少してきてはいるが、今でも残っているのが現状だ。その例としては、女性への差別問題や障害者への差別問題などがあるだろう。 このところ、日本の性差別に関するニュースが海外メディアで多く取り上げられている。 多く取り上げられているというよりは、日本でこの手の性差別問題があまりに多く、海外にも漏れ聞こえるほどである、と言った方が正しいだろう。 一番新しいところでは、東京医科大学が女子受験者の点数を不当に一律減点していた事実がすでに報道されている。 米ワシントンポスト紙は、東京医科大のみならず日本国内の多くの医学部で同様の不正が行われ、広く女性差別を行っているであろうということ、それが女性医師比率の低さにつながっていることまで報道している。 さらに、日本の女性の大卒比率は5割であり、この数値は世界でも有数の女性の教育の高さであるにもかかわらず、職場での女性差別、育児や介護の負担を押し付けられることで、多くの女性がキャリアを諦めている事まで伝えている。
たった数か月の間で、これだけ世界のトップメディアが「日本の性差別」を報道しているというのは、恥ずべきことである。 日本では日常的に性差別的発言・行為・事件が起きているが、その中でも異常なものがニュースになる。 そして、諸外国のメディアはそれが日本の性差別の現状の氷山の一角であることをしっかりと認識している。 性差別に高い問題意識を持っているからこそ、日本人が思っている以上に、そしてときに日本のメディア以上に詳細な報道をしているにすぎない。 これは、海外メディアがことさら日本に批判的だからというわけではない。 日本人の差別に対する意識が甘すぎるだけである。 日本で一体どれだけの人が、日本の性差別状況の異常性に気づいているのだろうか。 なぜ自民党の政治家は女性差別やLGBTQ差別の発言を何度も何度も繰り返すのか? なぜ日本の司法制度は性犯罪被害者の救済をないがしろにするのか? なぜ日本社会は性犯罪の加害者ではなく被害者を追い込むのか? それは、多くの日本人がこれらを「許しがたい差別行為」だと考えていないからだろう。 殆どの日本人は、女性や性的少数者に対する差別や加害行為に「知らんぷり」を決め込むことで、差別の現状維持に加担している加害者である。 性差別に限ったことではないが、日本人は差別に対する加害意識が希薄すぎる。 「女性は差別されている」「性的少数者は差別されている」ではなく、「日本は女性を差別している」「日本は性的少数者を差別している」「私は日本社会に生きることで、この差別に加担している」と認識すべきだ。 女性であろうが、性的少数者であろうが、日本社会に生きている限り、多かれ少なかれ「社会による差別」に加担している側面はある。
アメリカの差別問題とキング牧師
アメリカの人種差別の歴史を語るうえでどうしても欠かせない人物として1960年代の公民権運動の指導者であったキング牧師(マーティン・ルーサー・キング)が挙げられる。 彼が公民権運動と関わるようになったのは1955年のモンゴメリー・バス・ボイコット事件がきっかけでした。バスの中で白人に席を譲らなかった黒人を逮捕した警察への抗議運動を行い、これがきっかけで公民権運動は全土へと拡大していくこととなった。その後もバス・ボイコットや座り込みといった行動を通じて運動を展開していくこととなった。 公民権運動の取り組みの中で最も名高いのが1963年8月28日のワシントン大行進が挙げられる。奴隷解放宣言からちょうど100年のこの年を記念するということで企画されたこの集会の際にキング牧師は「I have a dream.」で始まる非常に有名なスピーチを行った。1964年には当時のリンドン・ジョンソン大統領が公民権法を制定し、これにより法的には人種差別は解消された。 しかし、その後の公民権運動、特に黒人解放運動はその方法をめぐりいくつにも分裂します。それでもキング牧師は引き続き黒人の待遇改善を訴えて運動を継続した。そして、1968年4月4日、テネシー州で遊説に赴いた際に白人男性に暗殺された。
引用
性差別大国日本の現状は、世界に対する恥さらし https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyayukiko/20180803-00091882/
アメリカの黒人の人種差別問題の歴史!現在の状況は? https://minnkane.com/news/5828#part-6fb462b9bdeef2b5