ニーチェ7

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ニーチェ Nietzsche,Friedrich(1844~1900)

 ニーチェとは、ドイツのリュッシェン市近傍レッケンで生まれた哲学者である。牧師の父を早くに失い、母に養育される。18505年ナウムブルクに行き、シュール・プフォルタで学ぶ。その時代に、ヘルデルリンに関する論文を発表する。その後、ボン大学にて文献学を研究する。1869年にバーゼル大学助教授となり、翌年には正教授となる。1879年に退職し、その後はイタリア各地を旅行する。その頃「音楽精神からの悲劇の誕生」を発表し、「ツァラトゥストラ」の構想を考え、1891年に完成させた。1889年に精神病を起こし、1900年にワイマールで母と妹とに看護されつつ亡くなった。ニーチェは、死後は哲学者として名声を博しているが、生時は受け入れられることは少なく全く孤独であった。それは、彼の独特な思考と性格によるものである。ニーチェの思想は、神を否定し、人間を背後世界から遮断し、ニヒリズムに徹底するものであった。

ニーチェの主な作品

「悲劇の誕生」、「人間的、あまりに人間的」、「曙光」、「ツァラトゥストラはかく語りき」「道徳の系譜」、「この人を見よ」、「権力への意志」、「善悪の彼岸」等

参考文献

新版世界人名辞典西洋編 1971年 河部利夫、保坂栄一、大橋信夫 東京堂出版

ニーチェ入門 2018年 清水真木 筑摩書房


  人間科学大事典

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