雅楽

出典: Jinkawiki

2020年1月26日 (日) 15:44 の版; 最新版を表示
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 神社や結婚式などで、「雅楽」のメロディーを耳にしたことはないだろうか。雅楽は日本の宮廷楽舞として奈良時代から演奏され続けている。現在も宮内庁の「式部職学部」によって大切に継承されている。

目次

ルーツ

 雅楽とは、もともと外国から輸入された音楽や舞のことせある。奈良時代(701年)に制定された「雅楽寮」では、主に唐楽と三韓楽が中心とされていた。しかし現代は、古くから日本にあった「国風歌舞(くにぶりのうたまい)」や、平安時代に入ってから新たに作られた「催馬楽(さいばら)」「朗詠」といった歌曲も合わせて、雅楽と呼ばれている。

特徴

 雅楽は、10世紀以上も昔の曲や舞、楽器をそのままの形で受け継いでいる。このような例は、世界的に見てもめずらいしいことである。合奏だけの「管弦」と美しい装束をつけた舞と合奏が一体となった「舞楽」の2種類に大きく分けられる。管弦は西洋音楽のオーケストラにあたるもので、3種類の管楽器、2種類の弦楽器、3種類の打楽器が使われる。このような楽器編成を「三管両弦三鼓」と呼ぶ。雅楽には指揮者にあたる人はいないが、「鞨鼓(かっこ)」の奏者が全体のリズムやテンポを決める役割を持つ。管弦の代表的な曲には「越天楽」がある。

楽器

 雅楽で用いられる楽器にはそれぞれの奏法や音色に応じた役割がある。管楽器の竜笛(りゅうてき)と篳篥(ひちりき)は旋律を奏で、笙は和音でそれらを包み込むように演奏をする。弦楽器の琵琶と筝は、拍節に縁取りを与える役割を果たす。また、打楽器の鞨鼓(かっこ)、太鼓、鉦鼓(しょうこ)は一連のパターンを作り、楽曲のテンポを保つ役割がある。  それぞれの奏者の呼吸や間合いによって演奏を行う。よって指揮者はおらず、管弦の演奏においても前列にいる奏者の動きを見て間合いをはかることで、まとまりのある合奏の音を作り上げている。

参考

高橋秀樹『日本の楽器・日本の音5 歴史』(2002)株式会社小峰書店

文化デジタルライブラリー https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc22/naritachi/kangen/ka1.html


投稿者:松下


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