EU10
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EUとは
EUとは、European Unionの略で、欧州連合のことを指す。1993年発効の欧州連合条約(マーストリヒト条約)に基づき、経済通貨同盟,共通外交・安全保障政策,警察・刑事司法協力等の幅広い分野での協力を進めている政治・経済統合体。[1]
1952年設立の欧州石炭鉄鋼共同体(European Coal and Steel Community, ECSC)、1958年設立の欧州経済共同体(European Economic Community, EEC)と欧州原子力共同体(European Atomic Energy Community, EAECまたはEuratom)を前身として発足した。
加盟国
加盟国は、ベルギー,ブルガリア,チェコ,デンマーク,ドイツ,エストニア,アイルランド,ギリシャ,スペイン,フランス,クロアチア,イタリア,キプロス,ラトビア,リトアニア,ルクセンブルク,ハンガリー,マルタ,オランダ,オーストリア,ポーランド,ポルトガル,ルーマニア,スロベニア,スロバキア,フィンランド,スウェーデン,英国(但し英国は2020年1月末に離脱)の28か国となっている。
主なEU機関
- 欧州議会(European Parliament)
- EU加盟国民の中から直接選挙によって議員が選出される、EU市民を代表する機関。通常年四回開催される。
- EU理事会(European Council)
- EUの最高協議機関。各国首脳、欧州理事会議長、欧州委員会委員長で構成され、EU組織や政策の重要方針を協議、決定する。
- EU理事会(Council)
- EU加盟国の閣僚級代表により構成されるEUの主たる決定機関。
- 欧州委員会(European Commission)
- EUの行政執行機関。欧州理事会により選出され欧州議会で承認される27名(各加盟国で一名)の欧州委員で構成(任期5年)。EUで唯一法案提出権限を持つ。
- 欧州連合司法裁判所(the Court of Justice of the European Union)
- EU法の解釈、加盟国や各機関による法の遵守を監督する司法機関。司法裁判所,一般裁判所,専門裁判所から構成される。[2]
政策
- 関税同盟
- 加盟国間の貿易に対する関税・数量制限を撤廃し,域外に対する共通関税率と共通通商政策を適用。
- 共通農業政策(Common Agricultural Policy: CAP)
- 農家への直接支払いを柱とした,農業収入,食品の安全と質,環境的に持続可能な生産を保障する政策。
- 経済通貨同盟(Economic and Monetary Union: EMU)
- 加盟国間の外国為替相場の変動率を一定の幅に抑えるため1979年より実施されていた欧州通貨制度(EMS)をさらに一歩進め,各通貨間の相場の固定と単一通貨の導入を行ったもの。2002年よりユーロ貨幣が導入された。ユーロ参加国は現在19か国。