外国人労働者問題3
出典: Jinkawiki
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外国人労働者が必要な理由
日本は、労働人口の減少による人手不足が話題となっている。15歳~64歳である労働力人口は、2007年から2016年の間で約36万人減少した。この状況から、今後企業各社の採用活動は今以上に難航し、変革が求められることが予想される。人口減少による労働力の減少に加え、昨今の景気回復による業務量増も合わさり、企業の人手不足感に拍車がかかっている。働き手が足りなくなると、景気が良いにもかかわらず仕事を受けられないという矛盾した状況となり、事業の継続が危ぶまれることとなる。これらのことから外国人労働者が必要になってくる。
外国人労働者を雇用するメリット
外国人材の中でも特に日本国内でなく海外による人材についてはまだ採用競合が少ないため、優秀な人材を見つけられる可能性が高いといわれている。そのため、人手不足の解消ができるだけでなく、社内の人材のレベルを底上げすることも可能である。その他にもいくつかメリットが挙げられる。
・様々な価値観や視点で社内が活性化する
外国人労働者を受け入れることで、多様な価値観や視点を社内に入れることにつながる。それによって、今までとは違い新しいアイディアが生み出されたり気づかなかった課題を発見したりということが期待できる。
・海外進出の際に強力な人材になる
すでにグローバルに展開している企業はもちろん、これから展開していこうとしている企業にとっても、海外の支部を任せることが可能になるなど、外国人労働者は大きな存在になる。日本人では分かりにくい部分のサポートやコミュニケーションの架け橋になってくれる。
・若い労働力を補充することが可能
日本は少子化によって労働力は年々価値が高まるばかりで、新卒採用は完全に売り手市場になっている。しかし、海外からの若い人材はそのような穴を埋めてくれる。
外国人労働者を雇用する問題点
外国人労働者に関する問題には、大きく2つの種類に分けられる。まず1つ目は、日本社会全体に関する問題、2つ目は実際に雇用している企業内で起きる問題である。次に、その問題点をいくつか挙げる。
・地域社会への影響
海外から日本に来て働く外国人の多くは、優秀な人材と言える。しかし、正規の在留資格を持たない人や在留期間を超えて不法に残留している人、つまり、不法労働者も増えているため、治安の悪化を心配する声が上がっている。
・地域社会との共生
外国人労働者が日本で働いている間に、しっかりと地域社会に溶け込めるかという問題がある。職場だけでなく地域とのコミュニケーションも難しいため、日常生活を送ることが困難になる可能性がある。そのような事情を考慮して、地域の小売店や飲食店、金融機関などでは、多くの言語に対応することも求められる。
・劣悪な条件での労働
外国人労働者を「人件費が安くて済む」などというよな理由で雇用する企業もある。その場合は、日本人がやりたがらない仕事を担当させることが問題になっている。そのような考え方では、外国人労働者自身にとってはもちろんのこと、その業界や会社でも改善は進まない。
参考資料
採用マイスター、「外国人を雇用するメリット・デメリット」、 https://www.pro-bank.co.jp/saiyo-meister/personnel-story/employ-foreigners-advantages-and-disadvantages
R.E.