ブレグジット
出典: Jinkawiki
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イギリスが欧州連合(EU)から離脱すること。および、そのイギリスのEU脱退にまつわる諸問題のこと。
ブレグジット(Brexit)という言葉は、Brit(ain)(英国)と、exit(退出・離脱)を組み合わせて作られた造語(カバン語)である。2012年頃、債務危機に陥ったギリシアがEUを離脱する可能性が生じ、これが「Grexit」(グレグジット)と表現された。ブレグジットはこれをもじった言い方といえる。
ブレグジットは2015年、当時イギリスの首相であったデヴィッド・キャメロンが、イギリス国民に欧州連合離脱の是非を問う国民投票を実施すると公言したことに端を発する。果たして2016年月に国民投票は実施された。投票結果は離脱派と残留派で拮抗したが、離脱を支持する票が全体の約52%を得て辛勝し、ブレグジットが行われることが決まった。
国民投票によってブレグジットの実施が決定して以降、イギリス世論は離脱に反対する声や国民投票の取り消し・再実施を求める声が続出し、紛糾する事態となった。しかし離脱に反対する声があっても国政そのものは離脱の準備を進めていくことになる。
EUは、加盟国各国が経済的障壁を取り払い、単一市場として、ひとつの経済圏を共有している。イギリスはEUからの離脱に伴い欧州市場から距離を置くことになる。もしEU市場と何らの調整もせず(決別するような形で)EUを離脱した場合、関税その他を含む経済的打撃は甚大なものとなり得る。何の調整も経ない状態でのブレグジットは「ハードブレグジット」と呼ばれ、EU市場との関係は絶たれる(諸外国のひとつに戻る)ことになる。EU市場とのつながりを維持した状態で折り合いを付けたブレグジットは「ソフトブレグジット」と呼ばれる。しかし2019年初頭の段階ではソフトブレグジットの実現に向けたEUと英国との折衝は折り合いを付ける目処が立っていない。
参照 新語時事用語辞典 HN ツナマヨ