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出典: Jinkawiki

2020年1月31日 (金) 19:31 の版; 最新版を表示
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目次

アダムスミス

 アダム・スミスは、18世紀後半のイギリスの哲学者、思想家である。産業革命が進行する中、著書「国富論」において自由主義経済論を打ち立てた。その打ち立てた「国富論」は経済学を初めて科学的に体系づけた大著で、重商主義を批判して自由放任主義の経済を説いた。

自由放任主義

 自由に個人の利益を追求させ、競争させることが社会全体の利益の増進に立つという主張した。 アダムスミスは「国富論」において、フェアプレイの原則に基づく自由競争こそ見えざる手による社会の繁栄をもたらすとし、一切の保護制度を廃止すべきであると主張した。アダムスミスのこのような主張は独占的商業資本と重工の結びついてとった貿易の独占とそれによる金銀の蓄積を主目的とした重商工業に対抗するものであった。しかし、同時に国際的な自由貿易を求める運動にも結びついていた。

見えざる手

 アダムスミスは富は労働の生産物であるから,生産的労働を使用する農工業部門に資本を投下し、分業化、機械化を進めて労働生産力を高めれば国富は増大すると主張した。一方、近代的個人の利己心の経済活動の動機として認め、個々の資本家がそれぞれ最大の利潤を追求して最大の労働を維持すれば、社会の全生産物の価値は最大となり、これに相応する社会の年収、すなわち利潤や資金も最大になる。したがって個々人は私の利益だけを追求して自由競争していくうちに、見えざる手に導かれて、みずから予期しなかった目的を、繁栄と調和を達成することになると考え、国家干渉の排除となることとした。

小さな政府

 財政規模のあまり大きくない政府のことをいう。ナポレオン戦争後のイギリスでは、軍事費の削減はもとより、航海法、独占特許制度の撤廃などの自由主義施策の推進と並んで一般経費の縮減が進められた。このため 1870年頃まで国家財政の規模は年々減少した。また、漸増するにとどまり史上ほとんど唯一の「小さな政府」が出現した。その思想的背景にあるものは、国の役割を国防、警察などに限る アダムスミスの夜警国家論である。しかし、帝国主義の風潮に負うことが大きいのが、前世紀末以降イギリスをも含めて経費膨張が避けがたい傾向になった。

夜警国家

 国家は外敵の侵入を防ぎ、国内の治安を確保し、個人の私有財産を守るという必要最小限の任務を行い、その他は自由放任にせよと主張する自由主義国家観をいう。この言葉は、社会主義者ラサール「労働者綱領」のなかのイギリスのブルジョアジーの国家観を批判した言葉である。

京都議定書

 「気候変動枠組み条約」基づき1997年に京都で開かれた「地球温暖化防止京都会議」で議決した議定書。式名称は「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」。地球温暖化の原因となる、「温室効果ガス」ついて、先進国における削減率を90年を基準に各国別に定め、共同で約束期間内に目標を達成することを定めている。2008年~12年の間に、日本はマイナス6%、アメリカはマイナス7%、EUはマイナス8%と各地域で削減率を設定。


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