ノート:ティーンコート 2

出典: Jinkawiki

2008年8月5日 (火) 09:22 の版; 最新版を表示
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ティーンコート 3

「ティーンコート」とは、“少年が少年を裁く”という取り組みで少年犯罪の減少化と更生を図って施行された制度であり、1983年テキサス州でオデッサ・ティーンコート・プログラムとして初めて実現され、現在ではいくつかの州で実施されている。ティーンコートの手続きは通常の少年裁判所手続きに類似しており、10代の少年少女が、検察官、弁護士、陪審員、廷吏、書記官など、裁判官以外の法廷におけるすべての役割を担う。この裁判で課される制裁は、社会奉仕、被害者への謝罪、反省文、ティーンコートへの参加、アルコールおよび薬物防止講義、交通安全講習、賠償等、被害者の心情を理解することを目的とした訓練が主とされている。なお、ティーンコートが適用されるのは、初犯で且つ軽犯罪のものである。 このティーンコートの制度を受けるか、あるいは通常の青少年裁判所を選択するかは被告人の自由であるが、ティーンコートを受けた場合被告人である少年の犯罪記録は残らない(司法前処理)ため、よって被告人には更生するチャンスが与えられることになる。また本人自身が制裁を受けることを選択しそれを行うことにより、自己に罪の責任と自覚を持ちやすく、再犯率は青少年裁判所を選択した者より少なくなっている。更に通常の裁判では、「大人は分かってくれない」と被告側の少年が反抗心を抱いてしまう場合があるのに対し、同輩に裁かれることで、被告側の少年も率直に心を開きやすいことも、このティーンコートの特徴である。 ティーンコート・プログラムの多くは学校によって支持されており、ティーンコート・プログラムへの関与はほとんどの学校で単位として認められている。


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