ブレトン=ウッズ国際経済体制
出典: Jinkawiki
ブレトン=ウッズ国際経済体制とは世界恐慌に際する各国の貿易体制が第二次世界大戦の一因であった反省から1944年に連合国44か国がアメリカのブレトン=ウッズに集まり決定した戦後の新しい国際金融の運営方針を決める体制のことである。 これにより、固定相場制が採用され、国際通貨基金(IMF)IMFと国際復興開発銀行(IBRD)IBRDの設立が決まった。 1947年には自由貿易の制度的枠組みを定めた「関税と貿易に関する一般協定」(GATT)GATTが成立した。 この体制の目的は、金の交換を保証するドルを基軸通貨とし、アメリカを世界経済の中心にし、自由貿易の促進による貿易の拡大と資本主義経済の発達を図るためである。 しかし、1970年代にアメリカの財政はベトナム戦争の戦費、社会保障費の増加、先進工業国の躍進により悪化した。これによりドルを基軸通貨とすることが難しくなり、ブレトン=ウッズ国際経済体制は転換点を迎え1973年に先進工業国の通貨は変動相場制へと移り変わっていった。