インフォームド・コンセント 3
出典: Jinkawiki
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インフォームドコンセントとは、直訳で納得診療、説明と同意と言う意味になり、「充分な説明を受けた上での同意」、「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」と言うことができる。患者が自分の病気と治療行為、副作用について知りたいことを「知る権利」であり、治療方法を自分で決める「決定する権利」を持つことを言う。
アメリカで生まれた言葉であり、日本では、1980年代から必要性が認識され使われるようになった。1990年に日本医師会が日本の医療への導入と普及の必要性を指摘したことなどをきっかけに一般に広まり始めた。医療現場を中心に、現代社会における重要概念として、普及定着が望まれているが、現状では意味を理解している人は少ないと思われる。医療現場において使われる時、患者の納得に基づく診療行為を表したい場合には「納得診療」と言う言い換えがわかりやすいだろう。また、患者の納得と言う行為を前面に出すことによって、患者の視点からこの概念を見ることを促す効果も期待でき、概念の普及にも役立つと考えられる。
英語本来の意味としては、様々な法的契約に適用されうる概念であるが、日本では特に医療行為(投薬、手術、検査など)や治験などの対象者が治療や臨床試験の内容についてよく説明を受け理解したうえで、方針に合意することを指す。この時、説明の内容としては、対象となる行為の名称・内容・危険性・期待されている効果のみではなく、代替治療、副作用、成功率、費用、その後の予想までも含んだ正確な情報を十分に、かつわかりやすく与えられることが望まれている。 この考えはもともと二つの来歴がある。一つには、医療過誤裁判で医師に説明義務があることを認めさせるための法廷戦術上の概念であったもの。もう一つは、人体実験における被験者の同意のとりつけの場での考え方である。この場合は、事前に実験の目的や危険性などが十分説明され、被験者が自発的に同意すると言うものであった。
1970年代のアメリカの医療思想は、この概念を医師=患者関係の基本に置こうと考えて急速に広がった。