殷墟(インシー)
出典: Jinkawiki
2008年12月17日 (水) 17:41 の版; 最新版を表示
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2006年に登録された世界遺産の一つ。中国最古の王朝とされる考古遺跡。 北京の南約500km、安陽市の西北約3kmにある殷墟は、後期殷(商)王朝の最後の首都として、紀元前1300年頃~紀元前1046年まで栄えた都市。文献や資料によって都だったと実証されている遺跡としては中国最古のもので、古代中国の文化や工芸とともに青銅器時代の繁栄を伝える。当時の王族の墳墓では唯一完全な形で残る妃の墓(婦好墓)はじめ、多くの皇族陵墓や宮殿が発掘されており、出土した大量の埋葬装飾品は当時の手工業レベルの高さを示す。神託に用いた牛の肩甲骨や亀の腹甲などに神託の結果などを刻んだ甲骨文字は、世界最古の書記体系や古代中国の信仰、社会システムの発達を証明する貴重な遺物である。