縄文土器
出典: Jinkawiki
・縄文土器とは
縄文時代に行われた土器の総称。その名はE・S・モースが1877年(明治10)に発掘した大森貝塚発見の縄目文様を持つ土器をcord marked potteryと説明したことに由来する。日本列島のほぼ全域に分布するが、一時的に北は南千島、南は沖縄本島に達している。地方ごと、時期ごとに形態や文様をはじめ、製作法などの流儀作法全般にわたる独特な特色を示す様式があり、縄文時代全体を通じて約75様式の消長が知られている。継続期間の長い長命型、短期で終わる短命型、また広範に分布する広域型、狭い範囲に限定される極地型など様々である。土器様式の時期的な変化を新旧の順序に編成した縄文土器編年は草創期、早期、前期、中期、後期、晩期の6期に区分されるが、草創期を早期に含めた5期区分も一部に行われている。各時代はさらに10段階前後の様式上の変遷に細分され、縄文時代のすべての文物に相対的な時間的先後関係を与える基準とされている。