促成栽培

出典: Jinkawiki

2009年1月24日 (土) 14:03 の版; 最新版を表示
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野菜や花卉などの栽培方法(作型)の一つ。普通の栽培時期よりも早く出荷を開始し、早く収穫して出荷することを目的とする。出荷が旬より早いので有利に取引され、収入が多く得られるためである。播種期が自然より早いので、加温あるいは保温した苗床に播種して育苗し、温室、ガラス室、ビニールハウス、ビニールトンネルなどの保温施設に定植し、その施設内で収穫まで育てる。 促成栽培は日本ではすでに、江戸時代から始められたといわれるが、本格的には近年になって発達した。ウドなどを旬より早く出荷するための促成栽培は早くから行われ、またイチゴの促成栽培も歴史が古い。現在では周年栽培の一環として、出荷期を定めた経画的な促成栽培が、キュウリ、メロン、カボチャ、スイカ、トマト、ナス、ピーマン、インゲンマメ、エンドウ、ホウレンソウ、、シュンギクなど、きわめて多くの野菜やシクラメンなど花卉について、各地で行われている。

促成栽培には、冬季に晴天が多く温暖な地域、すなわち東海道、四国、南九州などの太平洋岸が適するが、特に大都市など消費地の近郊地帯で早くから促成栽培がおこなわれた。今では、交通機関の発達により消費地に遠い土地にも普及し、それらは集団的な促成園芸地帯を形成していることが多い。


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