信濃川
出典: Jinkawiki
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信濃川は全長367キロメートル。日本一の長さを誇る大河である。この距離は新潟駅から上野駅までに相当する。信濃川と呼ばれているのは新潟県域のみで、長野県にさかのぼると千曲川と呼称が変わる。全長367キロメートルのうち、長野県側(千曲川)は約214キロメートル、新潟県側(信濃川)は約153キロメートルである。千曲川と呼ばれている部分が長いが、河川法では千曲川を含めた信濃川水系の本流を信濃川と規定しているため、信濃川は日本で一番長い川となっている。
信濃川は関東山地の甲武信ケ岳(標高2475メートル)が源流である。「甲は」甲斐の国、現在の山梨県。「武」は武蔵の国、現在の埼玉県。「信」は信濃の国、現在の長野県を指す。その3つの県にまたがった甲武信ケ岳の西側から信濃川は湧いている。ここから、平常時ならば約5日をかけて日本海に注ぐ。 年間に流れる水の量は、約156億立方メートルで日本一である。ちなみに利根川は約80億立方メートル。 信濃川は古くは大きな川という意味で大川(おおかわ)と呼ばれていたが、その後、長野県の旧称である「信濃」の国から流れてくる川として、信濃川と呼ばれるようになった。この「シナノ」の読みは西暦700年頃から用いられているが、古事記や国造本紀では「科野」と書かれている。「シナノ」の定義には、様々な説があり、「科の木が生える山国」の他、「科」という文字が古くは急峻な地形を表す言葉として用いられたことから、信濃川の名の由来には「山々から流れてくる」という意味が込められているといえる。 一方千曲川はその名の通り川が千の数ほど曲がっている様子から千曲川と呼ばれるようになった。千曲川の水源地域である長野県上村の伝説によると、大昔高天原に住む神々の間で大きな戦いがあり、その時流れた血潮によってできた川をされており、その血潮があたり一面隈なく流れた様子から「血隈川」と言うようになったとも伝えられている。
参考資料
信濃川河川事務所 http://www.hrr.mlit.go.jp/shinano/
Yahoo百科事典 信濃川 http://100.yahoo.co.jp/detail/%E4%BF%A1%E6%BF%83%E5%B7%9D/