自閉症

出典: Jinkawiki

2009年1月30日 (金) 10:06 の版; 最新版を表示
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「自閉症」


発生率 1000人に2~6人

男女比 4:1

原因 遺伝もしくは出生前要因による脳の発達障害

発症 生後2から3年以内


狭い意味での(典型的な)自閉症

1) 他社との相互的やり取りの欠如に代表される対人関係の重度の障害

2) 言語及び非言語の両面にわたるコミュニケーション障害

3) ごっこ遊びなどの想像的活動の欠如と常同的反復敵名行動パターン


「自閉的行動」

自閉症の人に最も特徴的な傾向は、独りでいること、同じであることにこだわること、決まったことの入念な繰り返しを好むことである。同時に、他の人が何を考えているか判断することが要求されないものであれば、複雑な課題もできる。


「刺激受容可能帯」

正常な人が最も敏感に反応する刺激というのは、期待からわずかにずれていて、しかも適度に新奇な刺激である。先行きの見通しが容易な刺激は注意を起こしにくい。かといって強烈すぎたり、予測のつかない刺激は嫌悪反応を招いてしまう。 一般に弱いか中度の刺激は接近反応を呼びやすく、刺激が強いと、その刺激から遠ざかる反応を招きやすい。 自閉症児が刺激を適切に受容できる範囲は、正常よりも狭い可能性がある。 自閉症児は新しい刺激に直面した際にそれをうまく処理する反応がうまく働かないと推測される。自閉症児では新しい刺激は嫌悪反応を引き起こしやすく、これは感覚入力の排除を伴うようである。


「自閉症児の環境への態度」

自閉的な子どもはしばしば他人々の存在を全く意に介さず、又周囲の人々がいくら働きかけてもそれらの人々に注意を払おうとしない。さらには、関わってくる人々を避けて身を引こうとする。 物への異常な反応も特徴的である。自閉的な子どもはある種のものにすっかり魅させられてしまい、環境その他の部分は一切目に入らなくなってしまう。 高度に構造化、ルーチン化された環境を脅迫的に求める傾向じゃ、多くの自閉症者に継続して認められる。


「自閉症にとっての人」

1、人々は複雑で新奇で予測不可能という性質をもつがゆえに、その存在はこの種の刺激の処理能力が弱体化している自閉症児にとっては、刺激があまりにも過剰な状態になってしまう。すなわち自閉症児は過激で新奇で予測不可能な性質の社会情報に接すると、嫌悪のいき値が低いために、早々に嫌悪反応が生じ、その結果情報処理能力は低下する。

2、自閉症児は顔の表情や感情を表す身振りの理解に著しい困難を持つ。自閉症児は意図的で感情に関わる出来事ではその理解が悪いが、それが意の事柄ならば、人間も含めてその意味の理解が可能。自閉症児における非言語的な指示行動の障害と社会的の障害は養育者との感情経験を共有する能力が早期のうちに損なわれていることから発生する。


•コミック

o曽根富美子『この星のぬくもり―自閉症児のみつめる世界』ベネッセコーポレーション、1997年12月。

o戸部けいこ『光とともに… 自閉症児を抱えて』第1巻、秋田書店、2001年7月。(連載中、第13巻(2008年4月)まで刊行されている)

o小林まこと『格闘探偵団』(4)、(5)、走れ!タッ君、講談社、2006年1月(4、5巻両方とも)。

oさがわれん『はだしの天使』第1巻、ぶんか社、2004年8月。原案:脇坂友美(第3巻(2005年10月)まで刊行)

•小説

o山下久仁明『ぼくはうみがみたくなりました』2002年10月、ぶどう社。

o成沢達哉『Myフェアリー・ハート―わたし、アスペルガー症候群。』文芸社、2004年3月。(自閉症者自身による小説)

o藤家寛子『あの扉のむこうへ―自閉の少女と家族、成長の物語』花風社、2005年4月。(自閉症者自身による小説)

o泉流星『ぼくの妻はエイリアン』(新潮社、2005)のち文庫

•自伝

oアクセル・ブラウンズ『鮮やかな影とコウモリ』浅井晶子訳、インデックス出版、2005年1月。(原著:Axel Brauns, Buntschatten und Fledermäuse, 2002.)

oテンプル・グランディン、マーガレット・M・スカリアーノ共著『我、自閉症に生まれて』カニングハム久子訳、学習研究社、 1994年3月。(原著:

Temple Grandin with Margaret M Scariano, Emergence: Labeled Autistic 1986.)

oドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』河野万里子訳、新潮社、1993年。(原著:Donna Williams, Nobody Nowhere, 1992.)

o森口奈緒美『変光星―自閉の少女に見えていた世界』花風社、2004年1月。(『変光星―ある自閉症者の少女期の回想』飛鳥新社、1996年、の改題復 刊)

oグニラ・ガーランド『ずっと「普通」になりたかった。』ニキ・リンコ訳、花風社、2000年4月。(原著:Gunilla Gerland, A Real Person, 1998.)

oニキ・リンコ『俺ルール!―自閉は急に止まれない』花風社、2005年7月。

•映画

o『レインマン』アメリカ、1988年。

o『ギルバート・グレイプ』アメリカ、1993年。

o『学校III』日本、1998年。

o『マーキュリー・ライジング』アメリカ、1998年。

o『アイ・アム・サム』アメリカ、2001年。

o『ニワトリはハダシだ』日本、2004年。

o『モーツァルトとクジラ』アメリカ、2004年。

o『四日間の奇蹟』日本、2005年。

o『マラソン』韓国、2005年。

o『音符と昆布』日本、2008年。

o『ぼくはうみがみたくなりました』日本、公開前。原作、山下久仁明『ぼくはうみがみたくなりました』2002年10月、ぶどう社。

•テレビドラマ

o『ピュア』フジテレビ、1996年。和久井映見がサヴァン症の折原優香役を演じる。

o『天使が消えた街』日本テレビ、2000年。藤井フミヤが自閉症の高野輝役を演じる。

o『君が教えてくれたこと』TBS、2000年。ともさかりえが高機能自閉症の雨宮繭子役を演じる。

o『光とともに… 自閉症児を抱えて』日本テレビ、2004年。同名コミックのドラマ化。

o『3年B組金八先生』(第7シリーズ)TBS、2004年。岩田さゆりが軽度自閉症の飯島弥生役を演じる。

o『僕の歩く道』フジテレビ、2006年。草彅剛(SMAP)が自閉症の青年、大竹輝明を演じる。

o『マラソン』TBS、2007年。二宮和也(嵐)が自閉症のマラソンランナー、宮田彰太郎を演じる。


(引用・参考文献)

自閉症のすべてがわかる本 佐々木正美 講談社

図鑑 よくわかる自閉症 梶原洋一 ナツメ社

自閉症を克服する リンカーンゲ―ル 日本放送出版協会

http://ja.wikipedia.org/wiki/Wiki

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