ドメスティック・バイオレンス
出典: Jinkawiki
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一般に、男性による、妻や恋人に対する暴力のこと。ドメスティック(Domestic)とは、本来「家庭の」という意味合いがあるが、近年では妻だけでなく、恋人や内縁者に対する暴力もドメスティックバイオレンス(DV)といわれるようになっている。しかし、少なからず、妻から夫に対するDVもあり、年々増加傾向にある。身体的な暴力を受けるだけがDVだけではなく、精神的なDV(ペットを虐待する、分かれるなら自殺すると脅すなど)や、性的なDV(避妊をしない、異常な嫉妬をする)というものもある。 特に、夫から妻に対する身体的暴力だけでも、2000年で殺人134件、傷害838件にのぼるという(警視庁調べ)。 また、東京都は97年に男女4500人を対象に「女性に対する暴力」の実態調査(「日常生活における女性の人権に関する調査」)を行っているが、これによると夫や恋人から「殴る・ける」などの身体的暴力を受けた経験のある女性は33%、立ちあがれなくなるまでひどい暴力を振るわれた人も3%いた。たとえ配偶者間や親子の双方、恋人同士であっても、外傷を負わせるほどの暴行(軽く蹴る、叩く、殴るフリ等も暴力)や精神疾患を患うほどの精神的苦痛(ストレスになることを継続的に行う)を加えた場合は当然暴行罪や傷害罪の対象となり、無理矢理性行為を強要すれば、強姦罪に該当しうる(鳥取地決昭61.12.17)。
2001年10月に「配偶者からの暴力防止および被害者の保護に関する法律(DV防止法)」が施行され、公式に犯罪として認められるようになった。これ以降、一年間で警察に寄せられたDVの相談件数は1万5826件、謙虚数は2002年で1666件にまで及んでいる。
参考文献:日本DV防止・情報センター/編著 知っていますか?ドメスティック・バイオレンス一問一答 :鈴木隆文/著 石川結貴/著 誰にも言えない夫の暴力 ドメスティックバイオレンス