学校カウンセリング
出典: Jinkawiki
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学校の実態
昨今、学校の教育現場において問題はさまざまある。OECDの学力調査による学力低下。いじめ問題、不登校など多くある。いったいなぜだろうか。ここで、今回このもんだいについて大きく二つに分けて考えてみる。一つ目はいじめや不登校による生徒の人間関係。二つ目は学力低下や理系分野低下などの学力に関して。この二つに大きく分けて考えてみる。どちらも日本の抱える重大な教育問題である。文部科学省や各地の学校では少しずつ対策をしている。しかし、ここで考えるのは教育実践つまり、現場での改善がなければ今後教育は良くならない。そうしたことを踏まえて学校教育の実践を心理学的な側面から考えていきたい。
学校カウンセリングの必要性と目的
実際に学校で子どもたちとかかわって、教員が指導や援助の役割をとろうとするときに、大切な意味を成す様々な事項のなかで、その子どもとの“関係”が挙げられます。生徒-教員という学習-指導の関係を成り立たせる信頼の関係ですね。 文部省は、教師と生徒及び生徒相互の望ましい人間関係を育てることを強調しています。 私たち教員は、生徒との人間関係如何によって様々に子どもの成長にかかわることができるのです。 如何に教科指導にかかわる力量が豊かであろうとも、生徒との人間関係が破綻していれば、その能力は半減してしまうことになり兼ねません。子どもとの信頼の関係が一定築かれていると、子どもの学習への意欲や態度は望ましいものへと変化していくことも予想できます。
参考引用http://www.ceser.hyogo-u.ac.jp/shino/sc/whysc.htm
引用から学校カウンセリングについて文部科学省も多くの予測をたて学校カウンセリングの大切さを認識していることが分かる。教師と子ども、親、他の先生など教育において人間関係は必ずある。人間関係の良し悪しで学校生活は大きく変わっているのだと考えられる。教師が子どもとコミュニケーションを図ることは教科を教える以上に大切なことであると考える。子どもがどの友達の仲が良いのか。この子どもは何が嫌いでどのような性格なのかなど、多くの情報を得る手段として学校カウンセリングはとても重要である。そこには、教師と子どもの心のつながりが非常に大事になってくる。それがゆえに子どもに対しての心理学的側面のアプローチは非常に大事になってくる。
学校カウンセリングの活用とまとめ
学校でのカウンセリングでは、相談所や専門機関でのカウンセリングと比べて、面接関係への導入に違いがはっきりしていると考えていいと考える。いわゆる、呼び出し面接であるとか、その場その場でのチャンス面接というような、臨機的な状況での面接が多いと考えられる。このように教師が子どもを理解する場が増える。また、学校カウンセリングはすべての子どもを対象にしている。特定の子どもだけでなくすべての子どもにおいて対応できる。すべての児童・生徒を対象とした開発・予防的な教育の一環としてのカウンセリングという立場が強調されると理解できる。児童・生徒の集団への適応がスムースに進み、より建設的で創造的なこころの豊かな健康な社会人へのプロセスに対するかかわりであると考えることができる。 現在、ごく一部の学校では、臨床心理士の資格をもった心理療法の専門家が学校に入って今後の学校カウンセリングを実践的に展望している。 これは、ここ数年の新しい動きで、教員以外の専門家が学校に入り込んで、不登校・非行・いじめ・暴走行為・自殺未遂・高校中途退学などの学校教育における課題克服を目差し、一層の教育内容の向上が企図されている。 しかし、多くの学校カウンセリングは、実質的に学校教員によって実践されているのが我が国の現状である。不登校、いじめなどの学校教育の問題は、社会的にも問題であるとされ、仲間関係や不登校のような問題への対応、更豊かなこころを育み個性重視の教育の充実というように、人間教育に一層教育の重点が置かれるようになってきた。 実質的に、学校教員が実施するカウンセリングであるというところに特質があります。このように専門家を学校に置くことは難しく困難なため教師が対応していかなければならない。教師の仕事というと教科書にそって教えるという先入観がある。しかし、集団行動をする子供たちにとって人間関係はいつまでも向き合わなければならない問題である。それ故に教師は、学校カウンセリングを十分に理解し実践していくことで人間関係やいじめがなくなっていくと考える。いじめが減り不登校がなくなれば必然的に学習の機会が与えられ学ぶ時間が増える。その後の学力向上は教師にかかっているが心理学的側面の対応により多くの問題が解決できると考える。