小選挙区制
出典: Jinkawiki
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特徴
2大政党になりやすい。 死に票が多い。 多数党に有利。
「小選挙区」
小選挙区制は「多数代表制」。1票でも多数の支持を得られた人が当選するしくみ。 要は、ナンバーワン、1人だけが当選するしくみ。
アメリカ両院、イギリスやカナダの下院は純粋にこの小選挙区制。
しかし、アメリカのような二大政党制ならいざしらず、日本のように小政党もある場合、たくさんの候補がしのぎを削り、「40%弱の得票率で当選」ということもあるため、それはいかがなものか、という議論もある。
下院で小選挙区を採用しているフランスは過半数の得票率を獲得した候補がいない場合、1週間後、12.5%の得票をしたもののみで決選投票をするようにしているようである(2回投票制)。
小選挙区比例代表「並立制」
参議院と同じく、衆議院の総選挙でも小選挙区制と比例代表制の2つの制度が同時に採用されている。
小選挙区制で当選するのは300名。 比例代表制で当選するのは180名。
しかし、参議院通常選挙と違い、衆議院総選挙では「小選挙区制と比例代表制が《シンクロしている》」という点に注意したい。 これが「並立制」という言葉がつくゆえんです。
つまり、「小選挙区制と比例代表制、どちらにも立候補できる(重複立候補)」であり、「小選挙区の結果が比例代表での当選者決定にも影響を与える(惜敗率ルール)」というもの。
そのため、比例代表での当選者が最後まで決まるのはかなり遅くなる。 (接戦になればなるほど。)
死票とは落選者に投じられた票。 当然、これも国民の意思だが、1人しか当選しないとなると、当然のように、死票も多くなっていく。
特に、たとえば得票率37%で当選、となると、残り63%の「国民の意思」が、無駄になる。
参考
・史上最強の一般常識(ナツメ社)
・http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20050808A/