アイビー・リーグ
出典: Jinkawiki
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アイビー・リーグとは、アメリカ合衆国東部の名門私立大学8校で結成する連盟。各校は独自の特徴を持ち、入学はとても困難である。
アイビー・リーグを構成する8校
・ハーヴァード大学(マサチューセッツ州ケンブリッジ 1636年創設)
アメリカで最も古い大学。2007年の世界大学ランキングでは単独1位であった。オバマ大統領を含め、7人のアメリカ合衆国大統領を輩出している。
・イェール大学(コネチカット州ニュー・ヘブン 1701年創設)
イェール大学は米国内だけでなく、世界でも最高の名声を得ている大学の一つである。2007,2008年の世界の大学ランキングでは2位となった。自然科学分野でも多くの専攻で全米ランキング及び世界ランキングの最上位を占めるのは言うまでもないが、人文科学、社会科学分野での評価がとりわけ高い。大学院レベルでは、特にロー・スクール(法科大学院)が全米最難関として知られる。
・ペンシルヴァニア大学(ペンシルヴァニア州フィラデルフィア 1740年創設)
ペンシルバニア大学は、科学、人文科学、建築学、エンジニアリング、および教育学における草分けと認められている。特に金融および会計学などで名声の高い、ウォートン・スクールと呼ばれるビジネス・スクールが有名で、 U.S.ニュースやビジネス・ウィークのMBAランキングでは常に上位に位置している。ほかに医学については全米で最も重要とされる研究機関として存在し、さらには法律などの専門教育課程も有名である。
・プリンストン大学(ニュー・ジャージー州プリンストン 1746年創設)
少数精鋭制をとり、総合大学でありながら伝統のリベラル・アーツ教育を守っている。現在、フェルマーの最終定理を証明したことで有名なアンドリュー・ワイルズ教授が教鞭を執っている。2006年の全米大学ランキングでは学部部門の単独1位であった。
・コロンビア大学(ニュー・ヨーク州ニュー・ヨーク 1754年創設)
世界的な研究大学として数多くのノーベル賞受賞者を輩出。ニューヨーク市に位置するだけあって最も国際色豊か且つリベラルな校風を有する。ピューリッツアー賞選考委員会が同校ジャーナリズム大学院に設置されている。
・ブラウン大学(ロード・アイランド州プロヴィデンス 1764年創設)
大学を純粋な研究・学問の場として捉え、ビジネス・スクールやロー・スクールなどの専門大学院の設置を拒み続けている。エジプト学や数学史といった専攻もある。
・ダートマス大学(ニュー・ハンプシャー州ハノーヴァー 1769年創設)
学生数は8校の中で最少。それだけに伝統のリベラル・アーツ教育を重視するが、全米最古のビジネス・スクールであるタック経営大学院を抱えるなど実学でも評価は高い。
・コネール大学(ニュー・ヨーク州イサカ 1865年創設)
アイビー・リーグ8校のうち唯一南北戦争後に創立された。キャンパスは市街地を見下ろす東側の丘の斜面に広がり、イサカの自然環境を活かしている。
アイビー・リーグの入試
アイビー・リーグを構成する8校はすべてU.S. News & World Report誌が毎年発行している大学ランキングで常に15位以内に入っており、学部・大学院とも入学は最難関とされている。2007年の応募者に対する合格率は、最小のコロンビア大学で8.9%、最大のコーネル大学でも20.5%であった。願書出願には一校につき$50程度のお金を納めなければならないため、応募する学生の殆どは(自らに合格の見込みがあると考える)高校のトップ学生である。あくまでも結果であるが、合格する学生の多くは高校の主席か次席の学生である。
レガシー入学
両親がその大学の卒業生である場合、その子女は一定の学力水準を満たしていれば入学が許可されること。このようなレガシー入学が許されている理由の一つは、家族の繋がりを重視するアメリカの価値観にある。まず、アイビー・リーグのような俗に一流と呼ばれる大学は、入学するのも大変であるが、卒業するのも難しい。アメリカでは学位を取得しなければ経歴的にはあまり意味がないとされている。