エジソン・スクール
出典: Jinkawiki
←前の版 | 次の版→
エジソン・スクールとは、エジソン・スクールズ社が運営するチャータースクールのことである。
目次 |
エジソン・スクール社
エジソン・スクールズ社は公立校運営を業務とする株式会社であり、ニューヨークに本社をおく。創設者はアメリカのクリス・ウィットルである。１９９２年の設立時の社名はエジソン・プロジェクトだった。１９９５年の４校からスタートし、２００８～２００９年度には２４の州とイギリスで１２０校以上の学校を拠点とし３５０，０００人以上の学生に貢献している。加えて、サマースクール・プログラムの数は１７８にのぼるという。この業界ではまさにガリバー的存在である。
エジソン・モデル
エジソン・モデルとは、わかりやすくいうと半分は普通のどこでも見られるカリキュラムである。50％が普通になるのは、やはり全国学力テストや顧客の取れそうな州の標準テストに即応することを目指したためである。残りの半分はエジソン固有のものである。しかしそのうちの半分は現地のニーズに合わせる。ただし、学区の予算の多寡に応じてエジソン・モデルの一部を省略するという意味での地域適応性である。カリキュラムや教授法はマニュアル化され、一律に決まっている。
エジソン・スクールの教育
義務教育期間を次のように五つのアカデミーに分ける。
プライマリー・アカデミー（K～第2学年）
エリメンタリー・アカデミー（第3～第5学年）
ジュニア・アカデミー（第6～第8学年)
シニア・アカデミー（第9～第10学年）
カレッジエイト・アカデミー（第11～第12学年）
１日の学校時間については，K～第2学年で7時間，第3～第5学年で8時間とそれぞれ１ ～２時間ずつ長めに設定されている。 学科目については、たとえば小学校を例にとると、毎日最低２時間のリーディングを１５人クラスで実施する。毎日６０分の算数。これらについては頻繁に基礎学力テストを繰り返す。学力不足の生徒には特別指導を行う。毎日理科、社会をあわせて７５分。さらに他の公立校では必修とならない芸術、体育、外国語の教育を強調し、毎日30分とり、そのなかのどれかを実施する。 テクノロジーについては、教員にラップトップ・コンピューターを貸し与え、すべての教室にテレビ、VCR、コンピューターを設置し、第３学年以上の生徒の家庭にはホーム・コンピューターを貸し与え、これらをネットワーク化する。
学力について
エジソン・スクールの子どもたちの学力は学校運営においてとても重要なことである。エジソン・スクールズ社の発表では、「同じような公立校」に比べ高い学力を保持しているとのことである。しかし、学力調査自体が不明確な部分が多いため、事実ははっきりしていない。
