中国の砂漠化
出典: Jinkawiki
(1)背景
中国の砂漠化となっている地域は主として乾燥、半乾燥および乾燥半湿潤地域に分布し、中国西北部の大部分、華北北部および東北西部がこれに含まれている。この他華北東部および南方の一部地域にも分散して分布し、範囲は計18の省、直轄市、自治区に及ぶ。砂漠化、土地荒廃の害は本当に深刻で、砂漠化、荒廃地の面積は既に国土の総面積の27.3%を占めている。中国の砂漠化・土地荒廃によって利用可能な土地面積が激減し、一部地区では生存条件さえ失われている。また、土地の生物生産力が急激に低下し、生態系が退化し、生物多様性が減少する。そして当該地区の経済、社会の持続可能な発展を著しく制約し住民生活の貧困を招く。
(2)砂漠化の現状と要因
中国における砂漠化・土地荒廃の形成要因には、主として気候の変異と人為的活動等の要因があり、そのうち人為的要因が主要な原因である。人口増加や地域経済の発展の圧力に加え、生態保護という観念の希薄さにより、過放牧、過度の伐採、森林(草原)破壊による開墾と急斜面の開墾等が深刻な植被の破壊を招き、砂漠化・土地荒廃を一層激化させている。