聖書
出典: Jinkawiki
聖書とは?
神と人との出会いを綴った物語である。2000年以上に渡り、人々の心の拠り所となってきた‘祈りの書’を意味する。
聖書は、創世記・出エジプト記・イザヤ記などのそれぞれが一つの書物であるものが集められている。また、聖書には旧約聖書と新約聖書がある。旧約聖書はもともとはユダヤ教の聖典として伝わったが、後にキリスト教のみならず、イスラム教のの聖典にもなっている。 新約聖書は旧約聖書の内容も踏まえながらイエスの死後書かれたものである。ただし、キリスト教では旧約聖書と新約聖書の二つが聖書とみなされているが、ユダヤ教やイスラム教は旧約聖書のみを聖書とみなしているようである。
ところで、旧約、新約というように「約」にはどのような意味があるのだろうか?
「約」には神と人との契約を意味し、旧約とは、神とユダヤ人との契約を意味する。 旧約聖書の中では繰り返し、『人々が神を敬い正しい行いをすれば、神は人を愛し繁栄をもたらす』と述べている。しかし人々は十戒を破り、神に背いてしまった。神は人々にたびたび警告するが、人々は過ちを繰り返す。そこで神は‘神の子’イエスを地上に送り、ユダヤ人だけでなくすべての人々と新たな契約を結ぶ。これが新約である。
旧約聖書の構成
旧約聖書は全部で39の書物からなる。大きく分けて、五書(モーセ五書、ユダヤ教ではトーラと呼ばれる。)・歴史書・知恵文学・予言書・旧約聖書続編からなっている。
五書は、創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記の5つからなる。これはユダヤ教の最も基本的な聖典である。創世記には、バベルの塔や、ノアの方舟などのよく知られた物語が記されている。
歴史書は約束の地カナンに着いてからのイスラエルの民の歴史を描いたものである。