イランコントラ事件

出典: Jinkawiki

2009年7月3日 (金) 15:36 の版; 最新版を表示
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アメリカのレーガン政権が引き起こした政治スキャンダル。

1986年11月25日,米国のレーガン大統領とミース司法長官が,イランに武器を売却しておりその収益をニカラグアの右派反政府組織コントラへの支援に転用していたことを認めた。

イランへの武器売却は,レバノンでシーア派武装集団ヒズボラに捕えられていた米国人の人質を解放させるため,ヒズボラに影響力を持つイランに便宜を供与しようとしたもの。当時,イランはイラクと戦争中で,米国はテヘランでの大使館占拠事件を受けてイランへの武器輸出を公式には禁止していた。また,ニカラグアは左翼のサンディニスタ民族解放戦線が政権を握っており,米国はこれを敵視していた。

こうした背景から,レーガン政権は議会の決定に背いて情報機関を通じて秘密裏に対外干渉を実行していた。これが明るみに出て,米国内外で大きなスキャンダルとなった。


  • ニカラグア・・・・中央アメリカの中央にある共和国。中央アメリカでは最も大きい国。住民の多くは白人と先住民の混血。火山活動が活発で地震も多い。高地は温暖だが、沿岸地域は高温多湿の熱帯性気候。
  • ヒズボラ・・・・アラビア語で「ヒズブ・アラー」、すなわち「神の党」という意味。ベカー高原北部のバールベック周辺に拠点を構えつつ、この地域をイラン方式によるイスラム運動の中枢地帯とした。そして彼らはレバノン各地の村落に訓練施設を設け、兵員及びテロ実行班の養成を図った。
  • サンディニスタ民族解放戦線・・・・ニカラグアのソモサ独裁政権を打倒するために、1961年に結成された組織。その名称は、かつてのニカラグアの英雄であったサンディーノの名前にちなんでいた。略称はFSLN。


参考文献


http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/2007/11/24/%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%AE%E6%97%A5%EF%BC%9A11%E6%9C%8825%E6%97%A5/ http://inri.client.jp/hexagon/floorA1F/a1f1707.html http://members.ytv.home.ne.jp/yk75.corkscrew/1946b.html


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