ダイオキシン

出典: Jinkawiki

2009年8月8日 (土) 01:00 の版; 最新版を表示
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構造と性質

ダイオキシンの構造は、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)をまとめてダイオキシン類と呼んでいる。 また、コプラナーポリ塩化ビフェニル(Co-PCB)のようなダイオキシン類と同様の毒性を示す物質をダイオキシン類似化合物とよぶ。  ダイオキシン類は塩素を含む物質の不完全燃焼や、薬品類の合成の際、意図しない副合成物として生成する。 化合物字訳基準に従っ名称は、ジオキシンという。

ダイオキシンの性質は、無色無臭の個体で、蒸発しにくくほとんど水には溶けないが、脂肪などには溶けやすい。また、他の化学物質や酸、アルカリとは容易に反応しない安定した性質を持っているが、太陽からの紫外線で徐々に分解されることがわかっている。800℃以上の高温での完全燃焼により分解可能であるが、300℃程度の温度で「デノボ合成」(:デノボ、とは新しいものという意味で、低温での炭素からのダイオキシン生成のことをいう)により再合成される。

発生源

ダイオキシンは、意図的につくられることはない。しかし、炭素・酸素・水素・塩素が熱せられるような工程で意図せずできてしまう。 ダイオキシンの主な発生源は、自動車排ガス、煙草の煙、ゴミの焼却による燃焼工程等の他、金属精錬の燃焼過程や紙などの塩素漂白工程など、さまざまなところで発生する。 また、山火事や火山活動などの自然現象などによっても発生する。家庭内でも、塩素を含む薬剤、漂白剤などの使用、プラスチックや食品トレイの燃焼によっても発生する。 日本全体では、ダイオキシンは一年間に約5140~5300グラムが環境中に排出されていると試算されている。


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