ユダヤ教

出典: Jinkawiki

2009年8月10日 (月) 00:16 の版; 最新版を表示
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紀元前四世紀頃から発達し、モーセの律法を基とし、唯一神ヤハウェを信奉するユダヤ人の宗教。ユダヤ人を神の選民と自覚し、イエスを救い主と認めず、神の国を地上にもたらすメシアの到来を信ずる点でキリスト教と対立。十九世紀末におこったシオニズムの思想的基盤。


歴史

 1.モーゼの十戒   モーゼはシナイ山において神ヤハウェと契約を結び、ユダヤ教の指針である律法を授けられた。この契約に基づき、ヤハウェはイスラエルの唯一の神であり、イスラエルはヤハウェの選民となった。

 2.バビロン虜囚 BC586   北王国イスラエルはアッシリアに、南王国ユダは新バビロニアに滅ぼされてユダヤ人はバビロンに連行された。離散したユダヤ人は古代イスラエルの宗教的遺産を民族存続の基本原理とする共同体を成立させた。

 3.ローマ帝国による征服(エルサレム陥落)AD70    一時的に独立を回復したがローマの属領となる。ローマの支配に対して反乱を起こすも、ローマ軍によって鎮圧され、エルサレム神殿は完全に破壊された。こののち離散したユダヤ人は古代イスラエルの宗教的遺産を民族存続の基本原理とする共同体を成立させて、二千年のながきを国家なき民族として流浪し、抑圧と迫害の運命を背負わされることになる。


聖典

 ユダヤ教の聖典はヘブライ語の聖書である。特に冒頭の「創世記」「出エジプト期」「レビ期」「民数記」「申命記」のいわつる「モーセ五書」はトーラー(律法)とよばれて神聖視されている。神がその意志をモーセに直接啓示した内容と信じられているからである。しかし後のユダヤ教の伝承によれば、シナイ山でモーセが受けた啓示の内容は、成文化されているトーラーだけではなく、口伝の律法をも含むと考えられた。したがって成分律法(モーセ五書)と並んで口伝律法(ミシュナ)がともに神的権威をもつものと受け止められてきた。このミシュナは200年ごろラビ・ユダによって結集され、その後パレスチナ、メソポタミア両地の律法学者がこれを基本テキストとして多様な議論を展開し、かつ注釈を加えていった。この議論および注釈をミシュナ本文とあわせて集大成したのがタルムードである。四世紀後半にパレスチナで完成したものはエルサレム(パレスチナ)・タルムードとよばれ、これとは別にメソポタミア地域の学者の成果を500年ごろ集成したのがバビロニア・タルムードとなった。


食事の規定

 ユダヤ教では、食べて良い食物と食べてはいけない食物を定めている律法がある。これをヘブライ語でカシュルート(適正食品規定、食事規定)と呼ぶ。一般に食べてもよい食物のことをコーシェルと呼ばれている。

 食べてはいけない、つまいユダヤ人にとっては宗教的に不浄な食物の例としては、まず豚肉がある。そのほかにエビやカキ、タコ、イカも禁止されている。牛肉は食べてもいいのだが、血の滴るビーフステーキは食べられない。またフランス料理のカタツムリや親子丼なども食べてはいけない。

 これらの食品がコーシェルでないのは動物なら草食動物で、割れたひづめと反芻していない、海や湖の生き物ならひれと鱗のある魚だけしか食べてはいけないからである。


<参考URL> Wikipedia [1] [2]


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