ストックホルム
出典: Jinkawiki
ストックホルム( Stockholm(ヘルプ・ファイル) [stɔkːɔlm])は、スウェーデンの首都で、スウェーデン最大の都市。ストックホルム県(Stockholms Län)に属す。人口は約75万人。北緯 59度20分、東経 18度3分に位置する。「水の都」、「北欧のヴェネツィア」ともいわれ、水の上に浮いているような都市。北欧で最大の人口を誇り、バルト海沿岸では、サンクトペテルブルクに次いで第2位。1912年に第5回夏季オリンピックが開催された。
13世紀の中葉にスウェーデン東部のメーラレン湖東にある小島スタツホルメン島に砦として築かれたのが最初である。1250年代に即位したされるフォルクンガ朝初代国王ビルイェル・ヤールによる。砦としてだけでなく、都市としての機能も形成されて行く。戦闘に備えて、島を囲むように丸太の柵が巡らされていた為に、「丸太の小島」と呼ばれるようになった。これはスウェーデン語で「ストックホルム」と言う。
都市は次第に拡大し、近郊の小島などに広がって行き、都市の名も「ストックホルム」として落ち着いた。都市の始まりとして築かれたスタツホルメン島は、「ガムラスタン(旧市街)」と呼ばれ、昔ながらの中世の建物が建ち並んでいる。
スウェーデンの都市は、他ヨーロッパの都市と比べると小規模で、ストックホルム以外の都市化は遅々として進んでいなかった。1523年にスウェーデンが独立国となった頃のストックホルムの人口は、8000人程度にしか過ぎなかった。17世紀にはいると首都の人口も増加したが、他国のような人口爆発は、スウェーデンにおいては小規模にしか発生しなかった。17世紀後半のストックホルムの人口は5万人程度であり、スウェーデン全体でも都市と言えるような街は、海港イェーテボリ位いしか無かった。この頃の移民は、商業などを通じて、ドイツ人やオランダ人などが入植し、ストックホルムの都市化を形成していった。
18世紀以降、ストックホルムは、直接戦火に巻き込まれなかったため、人口は数十万にも達するようになった。またスウェーデン史では、18世紀全般を通し、文化が高揚した「自由の時代」を象徴する都市にもなった。ストックホルムは、名実ともにスウェーデンの首都たる街へ変貌し、現代においても北欧最大の都市を標榜している。
ストックホルムの人口は、現在も増加し続けているが、それは自然増ではなく、移民によって構築されている。最近になって移民が独自のコミュニティーを形成し始めている。